レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、中国でギリシャのチプラス首相と会談を行い、クーデター首謀軍人の問題について議論した。エルドアン大統領は、ギリシャへ逃亡したFETO派軍人についてギリシャ側に問いただし、この軍人らの送還を要請した。
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、一帯一路国際協力サミットフォーラムに出席し、公式的な会談の場に参加するため中国の首都北京を訪問し、ギリシャのアレクシス・チプラス首相とも会談を行った。この会談はエルドアン大統領の宿泊したフォーシーズンズ・ホテルにて開催された。
エルドアン大統領が一帯一路国際協力サミットフォーラム出席のため訪れた中華人民共和国の首都北京にて開催された2国会談に関する情報が大統領府筋より寄せられた。エルドアン大統領とチプラス首相は、会談で、特に二国間関係と、トップレベルの行き来の増加について議論した。また、この枠組みでギリシャと共に開催した協力委員会の次回の会合が、秋にテッサロニキで開催されることが合意された。二国間関係における前向きな議論を形成するため、協力して努力することも強調された。
会談では、「送還されていないクーデター首謀軍人」の問題がギリシャとトルコとの根底にあると述べられ、クーデターと関連をもつ軍人がギリシャに滞在することは適切ではなく、この問題において必要なステップが踏み出されることが強調された。
また、エーゲ海の緊張状態を緩和すること、起こりうる諸問題を対話によって解決することも強調された。特に軍同士が協力する方向で解決をはかる議論で、トルコとギリシャ相互の意見交換がなされた。
■キプロス問題で合意
会談においてチプラス首相は、4月16日国民投票の結果に対し、エルドアン大統領へ祝辞を述べるとともに、トルコのEU加盟プロセスを支援すると述べた。これまで望まれた結果にはつながっていないが、キプロス問題に関する会談は継続され、前向きなアジェンダで問題解決をまとめる取り組みがなされることが合意された。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:42657 )