エルドアンが選んだ新「司法高等機構」メンバーはこの人たち
2017年05月19日付 Hurriyet 紙


4月16日の憲法改正によりメンバー数が22名から13名に、そして局数も3局から2局へ減数され、裁判官・検察官高等委員会(HSYK)から裁判官・検察官委員会で略称はHSKへと名称も変更されたHSKに対し、トルコ大国民議会(TBMM)が7名を選任した後、エルドアン大統領も4名のメンバーを選任した。エルドアン大統領はHSKに対し、HSYKのメンバーを任期満了したメフメト・ユルマズ氏とハリル・コチ氏、そしてアンカラ県のヒュセイン・シャーヒン共和国次席検事とイスタンブル県のメフメト・アキフ・エキンジ共和国次席検事を選出した。

■しらみ潰しの検事

HSKのメンバーに選任されたヒュセイン・シャーヒン氏は、アンカラ県のテロ組織に関する検事を務めていた際、エルドアン大統領の首相時代における執務室での盗聴器問題に対して、しらみ潰しの尋問を行った3人の検事の一人だった。

■ジュムフリイェト紙を起訴した検事

イスタンブル県のメフメト・アキフ・エキンジ共和国次席検事は、ジュムフリイェト紙に対して取り調べを行ったムラト・イマン検事が、セラム・テヴヒト氏の尋問に関して起こした裁判の起訴時にその名がよく聞かれた人物だ。さらには、エキンジ共和国次席検事はジュムフリイェト紙に対する起訴状も準備している。また、イスラエル・トルコ間で緊張状態を高める原因となったマーヴィ・マルマラ号襲撃事件に対する起訴状の下部にも、同次席検事の署名が記されている。エキンジ共和国次席検事はこの起訴状の中で、イスラエル軍参謀総長と3名の上級司令官に関し、重罰化された終身刑を要求した。エキンジ共和国次席検事は、世論では「チャルシュ裁判の人」として知られており、ゲズィ事件に対し(サッカーチームの)ベシクタシュを応援するチャルシュ・グループのメンバーが起訴された裁判で言い渡された免罪の判決に抗議し、最高裁判所刑事小法廷に上訴するとともに判決の撤回を要求した。

■HSYKからも2名

エルドアン大統領がHSKに選出したメフメト・ユルマズ氏は、HSYKの副委員長と第2局長を務めていた。また、ハリル・コチ氏は裁判官や検察官の任命令を出すHSYKの第1局長を務めていた。TBMMはHSYKのメンバーであるアルプ・アルスラン氏をHSKのメンバーに選任した。このように、かつてのHSYKの3人が新たなHSKにおいても任務を継続することになる。憲法の規定により、ベキル・ボズダー法務相が委員長を務め、法務省のケナン・イペキ次官を固有のメンバーとするHSKは、この割り当てによってメンバー選出が完了した。

■4名が行政裁判所へ

エルドアン大統領は、HSYKのメンバーとしての任期を満了したアイセル・デミレル氏、ハリイェ・シリン・ウンセル氏、ムハッレム・オズカヤ氏、そしてラスィム・アイティン氏を法の規定に則り行政裁判所のメンバーに選任した。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:42685 )