地熱発電所投資家協会(JESDER)のウフク・シェンチュルク会長は、トルコの地熱エネルギー分野への投資促進が必要であるとし、「世界銀行のような投資機構から15年据え置きの融資を得られることと地熱エネルギーの温度差に対し追加の購入保証があれば、トルコの地熱発電量に5000メガワットを付け加えることができる」と語った。
トルコにおける地熱発電設備容量は850メガワットを上回ると説明するシェンチュルク会長は、投資家の手のなかにある発展途上かつ計画段階にあるプロジェクトと合わせれば、発電量を短期間に1900メガワットにまで引き上げられると語った。
シェンチュルク会長は、投資中の成果支払い期限を延長するべく世界銀行と面談したと延べ、「世界銀行に15億ドルの融資と15年間の信用保証を希望した。この要望を受けてトルコへの支援はおこなわれるが、このために政府の保証を要求された」と述べた。
現状の地熱エネルギー投資は、5~7年間据え置きの融資で運営されていると述べたシェンチュルク会長は、この据え置き期限を15年に引き上げることで地熱エネルギー投資を拡大でき、投資家に降りかかる経済的リスクは低減すると述べた。
地熱エネルギーにおいて、ここ10年間の設備容量は劇的に増加しており、投資もいっそう拡大させる必要があると説明したシェンチュルク会長は以下のように続けた。
「トルコの地熱発電ポテンシャルを発展させるためには、2つの重要な手段がとられる必要がある。世界銀行のような投資機構から15年据え置きの融資を得られることと地熱エレルギーでの温度差に対する追加の購入保証引き出せれば、トルコの地熱発電量に5000メガワットの追加の設備容量を生み出すことができる。この課題への我々の取り組みを、エネルギー・天然資源庁とエネルギー市場調整基金に提出しました。鉱山技術・探査総合局の掘削穴に対して我々がおこなってきた取り組みも、地熱発電が5000メガワットの発電キャパシティを有することを示している。」
シェンチュルク会長は、地熱エネルギー発電所から24時間絶え間なくエネルギーが供給されることは、安定的な供給にも大きく寄与することになると述べた。
地熱発電エネルギーを生産する施設では二酸化炭素、硫化水素やメタンガスの浄化が成功していると述べるシェンチュルク会長は、「こういったガスはもともと地中にある。地熱発電を行う際、化石燃料はでてこない。地熱発電施設から排出されるガスは有害基準値未満だ」と話した。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:42730 )