イスラエル:二国家共存を訴えるデモにアッバース議長からのメッセージ
2017年05月29日付 Al-Ahram 紙
■パレスチナ議長、イスラエルのデモ参加者へ「ともに勇気ある平和を築こう」
【ラマッラー - 各通信社】
イスラエルの日刊紙『ハアレツ』が昨日報じたところによると、一昨夜テルアビブのラビン広場において、イスラエルがパレスチナを占領して50年が経過することを受け「二つの国家、一つの願い」というスローガンを掲げておよそ一万五千人がデモを行った。
同紙は以下の通り報じた。「このデモは〈ピース・ナウ〉という運動が企画したもので、労働党やメレツ(訳者注:イスラエルの政党名)、ジュネーヴ・イニシアティブ、ニュー・イスラエル・ファンドなどの団体が参加した。デモ中、テルアビブの数千人ものイスラエル人デモ参加者に向けたマフムード・アッバース議長からのメッセージが読み上げられた。」
アッバース議長はメッセージの中で以下のように述べた。「ともに勇気ある平和を築こう。公正な平和、人民の自己決定と解放の権利こそが最大の声である。平和、安全、安定の中でともに生きる時が来た。紛争を終わらせ、テロと戦う唯一の道は1967年の国境線に基づく2国家解決、つまりパレスチナ国家とイスラエルによる解決である。」
一方、PLO囚人・元囚人問題機構長のイーサー・カラーキウが述べたところによると、イスラエルの刑務所にいるパレスチナ人の囚人と、オープンハンガーストライキを中断することで合意した。囚人の要求のうち80%に応じた刑務所も含まれている。
同氏は41日間続いた囚人のストライキが「囚人の生活水準と人間らしい営為の程度に根本的な変化をもたらした」とした。
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( 翻訳者:須賀田三志朗 )
( 記事ID:42739 )