ブルサでナツメヤシ店を営むチーデム・チェティンカヤは、アナトリア通信から受けた取材で、昨年官報で発表された閣議での輸入枠組の追加決定により、ナツメヤシ輸入の際に関税が撤廃されたことに触れた。
チェティンカヤさんは、関税の撤廃によりトラック輸送ベースで3千から4千ドルといった利益が生じたとし、「関税の撤廃は、昨年ラマザンのために私たちが輸入を行った後に決定された。このため、昨年のラマザン月には間に合わなかった」と述べた。
関税の引き下げが今年に反映していると述べたチェティンカヤさんは、「為替相場の高騰とインフレーションにもかかわらず、昨年の価格で留まった。今年は、食卓 に向け値上げはなく、価格は昨年と同程度である。ドルが値上がりしたので、注意を引く値下げが生じなかった」と述べた。
ナツメヤシは、昨年同様に15リラから100リラの間で推移していると述べたチェティンカヤさんは、次のように話をつづけた。
「全般的に市場を見ると、イラン、エルサレム、チュニジアのナツメヤシは種類・値段の点で適正である。収入の少ない家庭は、イラン、チュニジア、アフガニスタン産のナツメヤシを値段の点で選択する。収入の多い家庭はというと、エルサレム産のナツメヤシを消費している。無農薬で栄養価が最も高いナツメヤシがメディナ産のナツメヤシであることをできるだけ多く伝えようと努めている。」
ナツメヤシの種類についても説明したチェティンカヤさんは次のように述べた。
「サファヴィ種のナツメヤシは、色は黒で大きさは中くらいである。皮は薄く、甘みは少ない。肝臓と腎臓の病に効果があると知られている。フドリ種のナツメヤシ は、糖分が適当で繊維質で柔らかく、果肉部分が多い。スガイ種のナツメヤシは、本体は茶色で、糖分が端の部分に多いため端の部分は黄色と白である。肉厚で繊維質である。糖分が少ないため糖尿病患者が好む種類である。アジュベ種のナツメヤシは、預言者ムハンマドが神聖な手で植えて、メディナとその周辺で育っている特別なナツメヤシである。」
ブルサの中小業者協会アリフェ・タク会長も、ナツメヤシが特にラマザン月に求められる、恵みある食べ物であると述べた。
ナツメヤシの値段が高止まりしているのを目にしていると述べたタク会長は、「私はナツメヤシの価格をサウジアラビアとトルコ各地で観察した。高価格を維持しているのがナツメヤシをアラビア半島からもたらした人物達であると考えている。私の意見としては、ナツメヤシの価格は30リラを超えてはいけなく、質によってはさらに少し値段が下がるべきである」と述べた。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:42740 )