ダーイシュがインターネットカフェへの規制を強化
2017年06月21日付 al-Watan 紙

■ダーイシュによるインターネットカフェへの締め付け、その一方で構成員はインターネットカフェを往来・・・国連はダーイシュに包囲されたダイル・ザウル市の10万人を懸念

[2017年6月21日:本紙]

国連は、ダイル・ザウル市でテロ組織ダーイシュに包囲されている10万人以上の民間人への懸念を表明した。また、その民間人らは基本必需品が不足しているのにもかかわらず、暴力にさいなまれている一方で、ダーイシュがインターネットカフェへの締め付けを行い、その構成員が同市郊外のインターネットカフェを往来していたことを強調した。

国連のオフィシャルサイトで言及されたところによると、月曜夜から火曜にかけて、ステファン・ドゥジャリック国連事務総長報道官がニューヨークの記者会見において「ダイル・ザウル市の民間人は、基本サ-ビスや医療ケアが不足しているのにもかかわらず、暴力にさいなまれている」と述べた。ドゥジャリック報道官は、アブー・カマール市(ダイル・ザウル市の130キロ南東に位置する)から郊外にある村々へ約250人の民間人が6月半ばに避難た。、一方、500人以上の女性・子供・高齢者がラッカ県からアブー・カマール市とマヤーディーン市へ避難したことを指摘した。

また、貨物機が2017年1月末、26の援助貨物を、ダーイシュに包囲されている諸街区に投下した。その地区は、シリア・アラブ軍の制圧下にある前衛基地とサカヌ・シャバービー地区に近い。一方でシリア・アラブ赤新月社は、昨年12月半ばにシリア軍の制圧下にあるダイル・ザウル市の諸街区における2016年人道援助配給第5回目の一環として食糧支援物資を配給した。

同じ時期に、ダーイシュは、ダイル・ザウル市の東の郊外に位置するマヤーディーン市のインターネットカフェの多くを閉鎖した。閉鎖の理由は不明である。

また、反対制派の複数のネットサイトは、マヤーディーン市の住民の一人というサアド・ハムドなる人物の話として以下のことを伝えた。月曜晩、ダーイシュ配下の「ヒスバ」のパトロールによって、同市のインターネットカフェが強制捜査を受け、カフェにいた人々が携帯していた機器すべてがきびしく検査された。更に、ダーイシュ構成員は、「ダーイシュの定めた法に違反したこと」を口実に、カフェのうち四軒を閉鎖した。これに並行して、「女性ヒスバ」によるパトロールで、女性専用インターネットカフェの店主の女性が、ダーイシュ構成員らが呼ぶところの「華美、過剰な露出」の嫌疑で逮捕された。加えて、そのカフェ内部で、カフェにいた女性が携帯していた機器すべてが検査された。

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( 翻訳者:浅井晴香、平野耕陽、八木瑛子 )
( 記事ID:42844 )