ギリシャ外務省は、アヤソフィアにおいてカーディルの夜(コーランの最初の啓示がムハンマドに下された夜のこと)のイベントが開催されたことに対して、抗議の声明を出した。
昨夜アヤソフィアで行われたカーディルの夜特別プログラムが、ギリシャの抗議を読んだ。ギリシャ外務省から出された声明で、この状況は「受け入れ難い」と述べられた。
ギリシャ外務省は文書で声明を出し、「アヤソフィアにおいて、宗務大臣が参加した行事でコーランが読まれ、礼拝がなされ、そしてこれが国営テレビで放送されたことを我々は非難する」と述べた。
声明ではアヤソフィアがユネスコの世界文化遺産に登録されたことが指摘され、「アヤソフィアをモスクに変える行為は国際社会に対する侮辱であり、適切な形で行動を起こし、抗議が表明されなければならない」と述べられた。
ギリシャ外務省の声明は次のように続く。
「世界の全キリスト教徒の宗教的感情と、この文化遺産を称賛する人々に対して、明白な、受け入れがたい挑発がなされたといえる。このような時代においては、宗教間の対話は弱めるのではなく、奨励されなければならない。我々はトルコに、現代的で民主的な国家らしく振舞い、アヤソフィアもつ宗教的調和という特性を守り、この普遍的建造物の伝統に敬意を払うよう呼び掛ける。」
アヤソフィアでは昨晩、メフメト・ギョルメズ宗務大臣も参加したカーディルの夜特別プログラムが開催され、その後朝になると、朝の礼拝の呼びかけ(アザーン)が詠まれた。
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( 翻訳者:関口夏海 )
( 記事ID:42851 )