イラク:アバーディー首相、学術分野の純粋性と重要性を強調
2017年06月16日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■アバーディー首相、大学を政治的闘争から遠ざけるよう訴える

【バグダード:本紙】

ハイダル・アバーディー首相は、学術拠点は社会において特別かつ突出した地位にあると強調した。学術拠点や大学がすべての人々に奉仕する知と研究の場であるとした上で、それらを紛争や政治的闘争から遠ざけるよう訴えた。

またアバーディー首相の広報局は、本紙が得た声明のなかで、首相が「大学や単科大学の教授や学長、学部長の大集団と会談した」と述べた。

この声明によると、アバーディー首相は「学術拠点は社会において特別かつ突出した地位にあること」を強調し、「社会の一部をなすこの重要な層は、国家が必要とする専門家の育成において主要な役割を有している。国家によるこの社会層への支援が必要である。社会復興のため人々の建設が重要である」と指摘したという。

またアバーディー首相は「大学と学術拠点は祖国の全ての子供たちに奉仕する知と研究の場であり、それらを紛争や政治的闘争から遠ざけること」を訴えた。また「国内教育を発展とそのための支援が重要である。また知性と学問から利権は生まれない。なぜなら、我々はこれを許さないからだ」と強調した。

さらにアバーディー首相は、「教授や学生といったテロ事件で死亡、負傷した者達が、学問や教育の状況の発展と向上を決意し貫徹した」ことに注目した。そして、「イラクは勝利の実現に大変近づいており、今後開発と再建に向かう。イラクは多くの専門知識を必要としている。また、国家に資する学術研究の発展も重要である」と強調した。

ハイダル・アバーディー首相は、2017年2月28日に大学を政治的闘争から遠ざけることと、学生たちを対立に巻き込ませないことを訴えていた。一方で対立は「ダーイシュ(イスラム国)」によってもたらされたのであり、同派は諸般の対立を大学へ持ち込もうとしていると強調していた。

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( 翻訳者:平野耕陽 )
( 記事ID:42870 )