ヨーグルトメーカー代表者、起業に支援
2017年07月03日付 Hurriyet 紙


世界で最も成功した起業家に一人とされる、ヨーグルトメーカー・チョバニの創業者ハムディ・ウルカヤは、トルコの起業家に支援をする。5年間に500万ドルが支援金とされるウルカヤのこのプログラムに、6人のトルコ人起業家が得ればれた。

ヨーグルトメーカーのチョバニによって、世界で最も影響力のある100人に選ばれたハムディ・ウルカヤは、夢を経済的利益と社会的利益に変えることを望むトルコ人企業家のために行動を起こした。チョバニ社をゼロから始めた一人の起業家として、わずか10年でアメリカの食品大手の仲間入りをしたウルカヤは、構想をトルコに持ち込み、トルコに新しい起業家を育成し、現在の起業家が世界市場に出ていくことを目的にしている。

■3,000人の申し込みがあった。

ハムディ・ウルカヤ・イニシアチブという名の「起業家候補・設立支援プログラム」は、毎年トルコ全土から申し込みを受けて、無償で教育とコンサルティングを支援する予定である。5年間に、合計500万ドルの予算で組まれたプログラムへ初年度はトルコ全土から申し込みが届いた。「起業家候補支援プログラム」に3,300人が申し込む一方、「設立支援プログラム」に申し込んだ中小企業あるいは大企業は394社であった。選考期間を経て、24人の起業家候補と6つの設立支援企業の所有者12人の若者が、イスタンブルで始まった教育を3週間ニューヨークでも続ける予定である。

チョバニ社の設立初日以来、商売の成功を社会的な還元によって測ってきたと強調していたハムディ・ウルカヤは、「11年目を迎えたチョバニの冒険の間に私たちが学んだ最も重要なことは、起業家たちが伝統的な意味での商売の成功の道を切り開くことと、(起業家の成功が)社会に利益を保証するという点で機会を与えてくれるということである。ハムディ・ウルカヤ・イニシアチブがこの意味で私たちが行ってきたことの最終段階の一つである。このプロジェクトは私にとってとても特別な場所をもつことになった。なぜならば、今回の私たちの目標は、トルコにおいて違いを作り出すこととこれを起業家たちにおいて実現することである。」と述べた。

ウルカヤは、ムディ・ウルカヤ・イニシアチブが、起業家のエコ・システムに、新しい起業家を生み出すこと、そして、すでに生まれている起業を世界市場にだすことを目的としている都市、次のように述べた。

■新しい起業
「このプロジェクトが、似ているプロジェクトと異なる最も重要な特徴は、プログラムに申し込むために英語、あるいは、大卒資格といった基準を設けていないことである。なぜならば、その目的は、大きな夢を持つ若者たちを支援して、将来に違いを作る起業家を養成することだからである。この基準の代わりに、候補者に最も大きな夢、あるいは以前に社会的責任のあるプロジェクトに参加したことがあるかどうかを質問した。私の夢はというと、トルコ全土から来た若い起業家にチョバニとアメリカの扉を開くことである。私たちは、トルコから24人の起業家候補と6つの設立支援企業を選び、最初の特別プログラムを準備した。プログラムの間、それぞれの分野でとても成功した専門家と起業家にトルコとアメリカでの経験を話してもらう。そして、この若者たちだけでなく、この例から学ぶ人々にも、刺激を与えることを目標としている。プログラムの後にも参加者たちには支援を続ける予定である。

■ウルカヤと相談できる

参加者は、1年間チョバニの代表取締役社長ハムディ・ウルカヤ及び各分野のリーダーたちと相談できる。プログラムは今日から始まり、3週間のアメリカ研修では、チョバニでのインターンシップやニューヨーク大学でのセミナーに参加する。さらに、様々な企業、設立支援センターへの訪問を実現する。参加者にチョバニのニューヨークのソーホーにあるクルクチャ・センターでは、それぞれの分野で会社を展開する可能性が提供される。若い起業家たちは、ハムディ・ウルカヤ・イニシアチブのプログラムに奨学生として参加し、費用が払われる。

■ ウルカヤが選んだ起業

- Otsimo: ハサン・ザフェル・エルジクとセルジャン・デイルメンジが始めた起業は、自閉症の子供たちに無料で教育を提供することを目標とする「実践・行動分析」ゲームを提供する、モバイル・プラットフォーム。

- E-Bursum:メスト・ケスキンが始めた起業は、個人の投資家や会社が、学生と接触し、奨学金を与える仕組み。

- Reflect: エゲメン・フィリズとエディプジャン・ユルドゥズ、エジェ・アルトゥンマラルが始めた起業は、ファッションの公益化を狙う。希望する人から個人史を集め、(その物語を)芸術的なデザインにする。そして、継続可能なファッション産品にかえる。

- AgriKey: メルスィンに本社をもつMDTデンゲ農業機会社のアイデアであるAgriKeyは、バイオテクノロジーを使って生産力をあげるため、特別な食用植物や除草剤を生産する。

- Unibble: ディデム・バクルが始めた起業であるUnibbleは、 100 %自然で、おいしく新しいお菓子を、オンラインの登録システムで消費者に届ける食品テクノロジーのプロジェクト。

- Hamamlook: この起業は、デニズ・アクギュンギョルとエジェ・チュラクオールがはじめた。トルコの手織りのペシュテマル(お風呂用の布)から作った製品を輸入する、アメリカに本社のあるパジャマメーカー。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:42915 )