オランダ、トルコ人政治家の入国を拒否
2017年07月07日付 Cumhuriyet 紙


オランダは、自国の国内選挙を考え、国民投票に関連する行事のためにファトマ・ベトゥル・サヤン・カヤ家族・社会政策相が入国するのを拒否した。にもかかわらず、カヤ家族・社会政策相がオランダ訪問を決行したため、2国間の対立が深まった。今回、トルコ政府は、同様の問題を発生させないため、トゥールル・チュルケシュ副首相のオランダ訪問を中止したことが判明した。

オランダ外務省が、トゥールル・チュルケシュ副首相、またはその他閣僚が7月15日に開催される記念プログラムへ参加することを望まないというの意向を発表した後、トルコ側は、オランダ訪問を中止したことが判明した。

公正発展党(AKP)の国外組織として知られている欧州トルコ民主連合(UETD)オランダ支部は、集会の開催に向け、Orpheusという会議場を借りた。ソーシャルメディアを使った告知では、集会にはトゥールル・チュルケシュ副首相もスピーカーとして参加することが発表されていた。

オランダ外務省は、「現在の状況では、2国間関係の点でチュルケシュ副首相あるいは他の閣僚がオランダを訪問することは、歓迎される状況ではない」と発表した。発表では、チュルケシュ副首相が歓迎されない理由は、「3月に発生した事件の論理的帰結」であることが強調された。3月の危機以来、在アンカラ・オランダ大使はオランダに帰国したきりである。トルコも新任のオランダ大使を任命していない。

■トルコ外務省からの反発

外務省スポークスマンのヒュセイン・ミュフトゥオール大使は、「7月15日にクーデター未遂から1周年の機会に、国内及びトルコ人同胞が多数暮らす欧州の複数の国で、記念行事開催が予定されている。オランダ側の発表は、この国での民主主義に対する理解を知る上で憂慮されるべきものである」と述べた。

外務省スポークするマンのミュフトゥオール氏は、7月15日クーデター未遂から1周年の行事の範疇においては、トゥールル・チュルケシュ副首相がオランダへ実現が予定される訪問に対するオランダの反発に関し、質問に答えた。

オランダ側の発表は、同国の民主主義に対する理解を示すという観点で憂慮すべきものであるとし、ミュフトゥオール氏は下記の通り述べた。

「7月15日のクーデター未遂から1周年の機会に、国内に加えトルコ人同胞が多く暮らす欧州の複数の国でも記念行事の開催が予定されている。2国間の関係とは独立したものとして、当該の国々で、予定されている行事の目的は、悪意に満ちたクーデター未遂に対し民主主義を保持し、この観点で、クーデター未遂で犠牲となった者や負傷したものたちを、欧州のトルコ人と共に偲び、忘れないことである。オランダ側の発表は、この国で民主主義に対する理解を示すという観点で、憂慮すべきものである」。

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( 翻訳者:山根卓郎 )
( 記事ID:42935 )