アメリカ合衆国がアタテュルク国際空港から飛ぶ便において、機内への電子機器の持ち込み禁止を解除した後、乗客らは102日振りにニューヨーク着の始発便で電子機器とともに搭乗した。3月25日以降、アメリカ及びイギリス行きの便において電子機器の機内持ち込みが禁止されていた。アメリカが機内持ち込み禁止を解除した後、本日(5日)イスタンブルのアタテュルク空港からトルコ航空TK-3便、午前6時45分発、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港行きに搭乗した乗客らは、102日間に及ぶ禁止期間後、国際線の出発ロビーの特別保安検査場にてパスポートと住所等の情報記入を求められた。チェックインの手続きを行った乗客らは、電子機器を携えて搭乗のため228番搭乗口へと向かった。そこで、さらに保安検査のためにパスポート検査が行われた。その後、乗客らの電子機器と手荷物は検査機器の通過し機内へと持ち込まれた。
■8ヵ国、10ヶ所の空港で禁止
セキュリティー対策の一環で、アメリカのドナルド・トランプ大統領は8ヵ国・10ヶ所の空港において、アメリカ行き航空便の搭乗客らに機内へ携帯電話より大きな電子機器の持ち込みを禁止した。トルコの他に、アブダビやドバイ(アラブ首長国連邦)、アンマン(ヨルダン)、ジェッダやリヤド(サウジアラビア)、ドーハ(カタール)、カイロ(エジプト)、カサブランカ(モロッコ)、そしてクウェート(クウェート)が禁止の対象となった。この禁止は、まず3日前にアブダビで、そして2ヶ所目としてトルコにおいて解除された。
■アタテュルク空港も検査
昨日、アメリカ運輸保安局(TSA)とイギリスの委員会メンバーらがイスタンブルのアタテュルク空港で検査を行った。
アメリカ運輸保安局と欧州民間航空会議によって、断層撮像装置の3日間に及ぶ検査が行われた。その結果、肯定的な報告書が出された後に禁止は解除された。イギリス行きの便においても禁止されていた電子機器の持ち込みは、木曜日には解除される見込みだ。
■THYのアメリカの9都市行き11便で解除
今朝、ニューヨーク行きの便から電子機器の持ち込みが解除された後、トルコ航空はアメリカのアトランタやボストン、シカゴ、ヒューストン、ロサンゼルス、マイアミ、サンフランシスコ、そしてワシントン着の便においても禁止が解除された。
■「今回の禁止解除により、少しではあるが安心した」
乗客の一人であるエムレ・トクマクさんは、記者らに対してノートパソコンを携帯しており、禁止解除の決定は非常に正しい判断であったとコメントした。トクマクさんは、禁止が解除されることを搭乗前から知っていたと話し、「飛行機のチケットを買う際、翌日の便を買うかべきかと念のためを考えて悩んだが、解除されると聞いて今日の便をカイました」と述べた。
また、家族とともにニューヨークへ休暇に行くバルシュ・ジャン・キョイマンさんは、常にパソコンを携帯しており、禁止解除の知らせをニュースで知ったと話した。キョイマンさんは、休暇の全計画や個人情報などがパソコンの中には入っていると述べ、「この禁止解除により、少しですが安心しました。その結果、今から長旅に出ようとしているのですから」と話した。
また、乗客の一人であるハサン・オルバイさんは、今回の禁止解除を詳しく知らされていなかったため、空港に到着する前にパソコンを預け荷物の中に入れたと話した。オルバイさんは、乗客に対する制限が解除されたことを喜ばしく思うと述べ、禁止解除に尽力してくれた人々へ感謝を告げた。他にも、サマースクールでアメリカへ赴くために空港で手続きを行ったフェヴズィ・クタイ・デミルさんは、禁止解除が自身らにとって有益な結果となったと話した。タブレット型のパソコンのみ携帯していると話したデミルさんは、禁止解除を記事で知ったと述べた。
■禁止期間中の対応
乗客らは禁止措置が出されたことにより、電子機器を預け荷物の中に入れたり、搭乗口で空港の保安検査員に引き渡すといった対応をしていた。これらの電子機器は特別に保管され、持ち主には荷札が渡された。その後、集められたこれらの電子機器は、飛行機の貨物室に載せられた。そして飛行機から降りた後、荷札と引き換えに乗客らに引き渡された。乗客らは、機内でTHYが提供するラップトップや、無料のWi-Fiを利用していた。
■要望以上のルール
今回の禁止解除のために尽力したアフメト・アルスラン交通海事通信相の判断により、国外から運ばれてアタテュルク空港に設置された、固体や液体、そしてシート状の爆薬までも検知する性能を有する2台の断層撮像装置の使用が開始された。アルスラン交通海事通信相は、「アメリカやイギリスに行く旅行客の皆さんにおいては、今回の断層撮像装置の運用により受け入れ先の保安官に対して『あなた方が望んだ以上のルールを設け、最新のテクノロジーを備えた機器も設置しています。どうぞご安心ください』と述べていただけるでしょう」と話した。
■イルケル・アイジュ取締役会会長「私たちは障害を乗り越える」
トルコ航空のイルケル・アイジュ取締役会会長は、アタテュルク空港を昨日訪問し、空港内で働く航空スタッフらに対して「明日、いよいよこの結末をともに目にすることになります。禁止措置を、障害を皆で乗り越えていきましょう」と話した。
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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:42939 )