「デミルタシュはテロリスト」エルドアン発言にHDP、反撃
2017年07月08日付 Cumhuriyet 紙

G20サミット後の会見でエルドアン大統領は、服役中のセラハッティン・デミルタシュ国民民主主義党(HDP)共同党首を指して、「名前を挙げた者(デミルタシュ共同党首)はテロリストだ。どのようなテロリストかというと、私のクルド人の兄弟らを扇動し、そして53人のクルド人をして、彼らの同族たるクルド人を殺害せしめたテロリストだ」と発言した。この発言を受け、HDP中央執行委員会から発表が行われた。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、エディルネ第7種刑務所にて7ヵ月間の役務に服しているHDP共同党首、かつイスタンブル選出国会議員のセラハッティン・デミルタシュ共同党首を指して、「名前を挙げた者(デミルタシュ共同党首)はテロリストだ。どのようなテロリストかというと、私のクルド人の兄弟らを扇動し、そして53人のクルド人をして、彼らの同族たるクルド人を殺害せしめたテロリストだ」と発言した。この発言を受け、HDP中央執行委員会から発表が行われた。発表の内容は次のとおり。

報道関係者の皆様へ

#DemirtaşBizleriz (デミルタシュは我々自身だ)

公正発展党党首であるエルドアン大統領は、ドイツのハンブルグで大統領として行った会見で、我々の共同党首であるセラハッティン・デミルタシュ共同党首を「彼はテロリストだ」と発言した。

1. セラハッティン・デミルタシュはテロリストではない。HDP共同党首であり、何百万人も意思を代表する人物である。そして国会議員でもある。また大統領候補者ともなった誇り高い人物だ。彼の闘争と思想はトルコで暮らす人々のハートやマインドに根付き、希望ともなった人間であり政治家である。

2. エルドアン大統領はこの発言により、進行中の訴訟および裁判所に対して明らかに介入しており、決定に影響を与え、決定に先鞭をつけている。それと同時に明らかに憲法裁判所を脅迫している。

3. こうした事実に加え、エルドアン大統領はデミルタシュ共同党首をテロリスト呼ばわりする直前に「トルコは法治国家だ」と延べ、さらにその1分後に「トルコでは司法は独立している」と述べたが、これは虚偽であり、嘘である。

4. 一国の大統領がこのような発言をすることは絶対に認められるものではない。エルドアン大統領のあの発言を、我々は最も厳しい形で非難し抗議する。歴史が誰がテロリストかを示すだろう。

5. 公正発展党党首がこうした身の程を知らぬ発言を行ったことに対し、我々は、政治や国際法の観点から問いただすことを、世論に発表する。

HDP中央執行委員会

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:42948 )