エルドアン大統領「非常事態は近い将来」
2017年07月12日付 Hurriyet 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、「フェトフッラー・テロ組織(FETÖ)の裁判は次第に形が見え始めてきた。PKK(クルディスタン労働者党; 非合法)との闘争でも重要な進展があった。したがってどれほど限られた領域で適応されているとしても、非常事態はそれほど遠くない将来に撤廃することは可能だ」と話した。

レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領はトルコ商工会議所連合(TOBB)のレセプションルームで開かれた7月15日関連行事の一環で、外資系投資家たちとの集会でスピーチをした。

■エルドアンの主な発言は以下の通り

トルコを周辺諸国と比べないでほしい。トルコは非常に特殊な国だ。将来に関しての主張や目標によって私たちは非常に特殊な国である。イスタンブルはシルクロードと化した。あらゆる方面からの合流地点となっている。

私たちはG20サミットのためハンブルグにいた。ハンブルグは剣呑だった。あらゆるところで騒ぎが起こっていた。そして何千人もの治安職員があらゆる場所で任務に当たっていた。なぜか?私たちもG20を開催したが、いかなる騒ぎも起こらなかった。最高級のホテルで客人をもてなす一方で、さらに女性G20を、青年G20を開催した。私が会ったすべての友人たちもアンタルヤは全く別物だったと言っている。

報道において無制限の自由はあり得ない。メディアが立ち上がって国を混乱させるためにあらゆる種類の自由の領域を乱用するのであれば、司法はそれらに関し働きかける。世界のいかなる場所でも無制限の自由など論外だ。私たちの大臣たちにさえ発言の機会を与えないほど西側は抑圧的だ。

■「思想の自由を恐れている」

最近のG20で同胞たちとドイツのサロンで会合を開こうと言った。許可は下りなかった。何があったというのか、自由というが、どうして許可を与えないのか。
いらっしゃってください、ここでお望みの場所であなたに許可を与えましょう。話をさせてあげましょう。オランダのことはご存知でしょう、ベルギーも同様だ。なぜか?思想の自由を恐れているのだ。諸々の思想を信用していないがために恐れているのだ。私たちは私たちの思想を信用しているから恐れないのだ。

■「戒厳令(OHAL)はいつ終わるのかと言っている・・・」

25日間行進した。我々政府の警備のもと行進をしたのだ。何か起こっただろうか?
国民は何かをしたのだろうか?ミーティングは行ったのか?行って何か起きたのか?このOHALが無ければこれほど安心してこの歩みを進めることはできなかっただろう。OHALの範囲も西側諸国が線引きした範囲内では線引きできない。国民が与えた権限により私たちは実業界がより安心して仕事をするようにと対処している。

■「ストライキの危機にある場所へ私たちはOHALを利用してすぐさま介入している。」

質問をする、実業界において何らかの不満、問題はあるだろうか?私たちが役職についたころ、15年前にはトルコでは異常な状態があったが、あらゆる工場はストライキの危機に陥っていた。その頃を思い出してほしい、しかし今はそのようなことがあるだろうか?それとは正反対に、今ストライキの危機にある場所へ私たちはOHALを利用してすぐさま介入している。

「いけない、ここではストライキは許さない。なぜなら業界を揺さぶってはいけないからだ」と言うのだ。このために私たちはOHALを使っている。勿論構図はかなり明らかだ。一方に8000万人の国民と78万平方キロメートルの国土を擁するトルコ共和国、一方はというと魂と肉体を一人のペテン師に捧げた一つのテロ組織が存在する。選択はこの二つの間で行われる。問題は、人権、法、公正とまったく関係ない。テロ組織との闘争は世界中でどのように行われていようと、私たちでも同様の形で行われている。

■「OHALはいつ終わるのかと言っている」

昨日ある国際メディア機関と面会をした。OHALはいつ終るのかと言っている。この事態が完全に終結すれば終わるだろう。

PKKとクルド人民防衛隊(YPG)、これらもまた我々が闘争を行っているテロ組織である。最近2年間に2000人近い治安部隊を犠牲にした組織にどの政府が他のやり方で対処できるというのか。私たちが西側諸国に唯一願うのは少し共感してほしいということだ。

トルコはテロとの闘争を他のいかなる国も履行しなかった規模で法治国家の枠内で実行してきたし今後も実行するだろう。このような国はより適切なアプローチに値すると信じている。

■「このことの名前は言葉の上だけの正義の行進」

その夜[クーデターのこと]をバクルキョイ区長の家から見ていたある野党のトップがいる。今現在話をしていて「コントロールされたクーデター」と言っている。空港から逃げ出して、バクルキョイ区長の家から、そこから「コントロールされたクーデター」を眺めるだろう、一方で立ち上がって、「クーデターが起こったら戦車の前に最初に私が出ていこう」と言うだろう。そこには二両の戦車があった、あなたを見送った。戦車の目の前に出ていったのにこれはどういうことか。正反対にあなたはそこから走り去って戦車も友人たちがやって来るのを見るや、彼らもあなたに道を開けた。しかし勇敢な我が国民は、勇敢な人々は逃げ去らず、戦車の目の前に横たわった。

あらゆる政府、警察組織はあなたを護衛するだろう。あなたも、25日間道を歩き、その後でキャラバンで夜を素晴らしい形で過ごすだろう。見よ、「正義の行進を行った」…。この名前は「正義の行進」ではありえない。このことの名前は「言葉の上だけの正義」だろう。あなたは党内で、対立候補になる人々には我慢ならないほど民主主義を信じている人だ。

■「OHALは遠くない将来に撤廃することは可能」

非常事態を口実にしてトルコの成長、発展、前進の前にくさびを置く者は、誰の目の涙も見ない。テロとの闘争の必要性が消え去れば、この施行は勿論終わらせるだろう。FETÖの裁判は次第に形が見え始めてきた。PKKとの闘争も重要な進展があった。したがってどれほど限られた領域で適応されているとしても、非常事態はそれほど遠くない将来に撤廃することは可能だ。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:42964 )