イラク:モースルでの戦闘後、住民は政府に補償を要求
2017年07月14日付 al-Quds al-Arabi 紙
http://www.alquds.co.uk/wp-content/uploads/picdata/2017/07/07-13/13qpt958.jpg
http://www.alquds.co.uk/wp-content/uploads/picdata/2017/07/07-13/13qpt958.jpg

■モースルの住民たちは、政府に対イスラーム「国」戦争の間の損失を補償するよう要求

【モースル:ウマル・ジュブーリー、本紙】

モースルでの軍事作戦により被害を受けた同市出身の一部の住民たちは、失った資産や財産を補償するよう訴えた。また、「市民の安全と財産の保持」は政府の義務であると強調した。

モースルの住民の一人アブー・ムハンマドは、「家屋と商店が破壊され、100万ドル相当の財産を失った。今は複数の慈善団体からの支援で生活しているが、金は一銭も持っていない」と本紙に述べた。また、「イラク政府は、一刻も早く被害者たちに補償を行ってほしい。家屋や商店、モースルのすべてを破壊した戦争によって彼らが失ったあらゆるものを再建するためだ」と求めた。そして、「国家予算のうちの一定の割合を控除し、モースルで起きた戦闘による被害者たちに割り当ててほしい」と訴えた。

一方、同様にモースル出身のアブドゥッラフマーンは、本紙への話のなかで、「テロ集団によってであれ、ギャングどもによってであれ、市民たちが曝されているあらゆる危険から、彼らの生命と財産を守るのは、イラク政府の義務である」と述べた。また、「モースル市を襲った破壊は、黙認し、無視することはできない」と明らかにした。そして、イラク政府に、補償金の支払いとモースルの復興を急ぐよう強く求めた。チグリス川右岸の住民の大半が避難民になってしまったからだ。彼らには、キャンプを除いて、避難所も破壊された家屋の代わりとなる場所もない。キャンプでは、尊厳ある生活のための最低限の必需品が不足している。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:42971 )