クーデター未遂から1年
2017年07月14日付 Hurriyet 紙


丸1年前、裏切り者であるクーデター企図者の戦車や武器から護るために通りへ出たトルコは、今日の民主主義への忠誠を今一度叫び、犠牲者を追悼するために、再び通りへ繰り出す。

クーデター未遂事件では合わせて250人が犠牲となり、2193人が負傷した。この事件の阻止から1年が経ち、トルコ各所で催しが行われる予定だ。クーデター企図者がミサイル攻撃の目標としたトルコ大国民議会では特別会議の中で、ユルドゥルム首相・クルチダルオール共和人民党(CHP)党首・バフチェリ民族主義者行動党(MHP)党首が演説を行う。イスタンブルとアンカラでは国民団結行進が行われる予定だ。

エルドアン大統領はいずれの行進にも出席し、その後イスタンブルで犠牲者に対する追悼集会を開催する。再びアンカラへ戻り、クズライで民主主義集会の出席者らと会い、彼らと一緒に大国民議会へ向けて行進する。エルドアン大統領はその後ベシテペ(=大統領府のある場所)の国民モスクで朝の礼拝を行い、アンカラにおける7月15日クー デター未遂事件の犠牲者に対する記念碑式典を開催する。

■イスタンブル・アンカラでの行進

トルコ大国民議会本会議は、13時にエルドアン大統領の出席のもと特別会議を行う。その後エルドアン大統領はイスタンブルへ赴き、「7月15日犠牲者橋」で「国 民団結行進」に出席し、「犠牲者の場」という記念碑式典を行う。深夜0時13分にトルコ全土でセラー(サラー)が唱えられる。81の県で集会が行われる。アンカラでの行進は、0時13分に第一議会から始まる。イスタンブルの行進は、犠牲者橋に向かって進む。エルドアン大統領は2時32分に議会で演説を行う。4時50分に国民モスクで礼拝を行う。大統領府では、7月15日犠牲者のモニュメントが公開される。

■数字で振り返る7月15日

・250人が死亡、2193人が怪我
・26の非常事態政令発令
・非常事態宣言への異議が296,350件
・169,013人に対して捜査
・50,510人が逮捕(軍司令官169人、大佐以下7,098人、警察関係者8,815人、県知事24人、副県知事73人、郡長116人、その他31,784人の容疑者)
・48,439人が未勾留で裁判にかけられる(兵士3,046人、警察官5,024人、県知事9人、副県知事27人、郡長73人、その他39,041人)
・8,087人が捜索中
・司法と司法行政の領域で2,431人の裁判官と検察官が逮捕(裁判官・検察官が2,280人、最高裁判所から105人、行政裁判所から41人、憲法裁判所から2人、裁判官・検察官委員会から3人)
・司法と司法行政の領域で、4,469人中1,216人が未勾留のまま裁判にかけられる。検察官88人を含む409人が解任
・司法・行政裁判所、行政裁判所、最高裁判所で合わせて265人に対して逮捕命令
・公職を休職とされた38,202人と、解雇された111,239人を合わせて149,441人。うち34,632人が職に復帰。
・追放された、およそ5,000人が研究者
・16のテレビ局、24のラジオ局、63の新聞、20の雑誌など、150のメディアが閉鎖
・1,061の教育機関、223の教育センター、1,125の協会、129の財団、19の組合など、多くの組織が閉鎖
・約1,000の会社に管財人が派遣され、トルコ貯蓄預金保険ファンド(TMSF)に移行。これらの会社の総規模は410億リラになる。
・アジア銀行では、容疑者46952人に対して3億7100万リラ規模の資金凍結。

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( 翻訳者:神谷亮平 )
( 記事ID:42977 )