エジプト:政府によるメディア規制とジャーナリストの弾圧で、報道の自由が危機に瀕する(3)
2017年08月01日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ティーラーン島とサナーフィール島に関するフェイスブック上の書き込みにより、記者が解雇される(3)

「アラブ報道の自由監視団(Ikshef)」はある報告書の中で、「エジプトのメディアは、徹底的な弾圧や言論への抑圧、メディア統制にあって最悪の日々を過ごしている」とし、エジプトにおけるメディアと意見の自由を救い、言論を告発から救うことを世界に呼びかけた。同団は、こうした事態は、文民として選出されたムハンマド・モルスィー元大統領を失脚させた軍事クーデタから4年後の情勢と位置づけている。

Ikshefはまた、報告書で報道の自由に関わる世界中の全ての人々に対し、エジプトにおける報道の自由を支援し、投獄された記者の釈放を求めるよう行動し、閉鎖された新聞社やTV局を復活させ、記者やカメラマンに対する告発を禁止し、そして加害者を公正に処分するよう呼び掛けた。

さらに、「エジプトのメディアは、過去4年にわたり記者やカメラマンの殺害にまで及ぶ措置、あらゆる批判的意見の黙殺とあらゆる自由な論壇の閉鎖を保証する法制定といった苦悩に苛まれてきた」と述べた。

またIkshefは、以下のように報じた。「ここ4年間で、約300人の記者が刑務所や留置所に入れられた。留置期間は未決勾留、予防拘禁、既決勾留によって異なる。約100人の記者やカメラマンが未だ拘束中である。彼らの中には約4年間留置されている者もいる。また最長2年と法定されている予防拘禁の期間を超えて拘束されている者もいるが、未だ釈放されず、まともな告訴状は通告されていない。さらに、ヒシャーム・ガウファルやムフシン・ラーディー、マジュディー・フサインのように、拘留所内で致死的な病を患う者もいる。しかし刑務所の管理局は、個人が費用を負担する場合でも、彼らを治療のために刑務所外に輸送することを拒否している。

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( 翻訳者:赤司萌 )
( 記事ID:43197 )