■ワシントン:ヒズブッラーの武器は地域の安定と平和を脅かす
【ニューヨーク:アリー・バラディー】
アントニオ・グテーレス国連事務総長は、国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)の駐留を更に1年延長することを国連安保理に求めた。UNIFIL現在の任期は8月31日に終了する予定。一方、ニッキー・ヘイリー米国連大使は、レバノン南部での「ヒズブッラーのテロリストどもの手」による違法な武器の散が、地域の「安定と平和への脅威」をなしているとの見方を示した。
ヘイリー大使は、ベイルート時間の6日晩に回付した声明で、事務総長がUNIFILの任期更新を安保理に付託したと発表、レバノンで活動するすべての武装集団を武装解除し、レバノンの軍と政府を強化するべきだと訴えた。また「UNIFILが活動する地域内で、武装した個人、武器、そして武器インフラが違法に存在しており、UNIFILがこれらを撲滅するための取り組みを強化できるような方法を検討する決意がある」と述べた。そのうえで「我々は、レバノン南部での違法な武器拡散を防止しようとするUNIFILの取り組みを強化したいという強い思いを事務総長と共有している」と述べた。また「これらの武器は、そのほとんどすべてがヒズブッラーのテロリストどもの手にあり、地域の安定と平和を脅かしている」と付言、「UNIFILはこうした違反行為を調査・報告するためのさらなる能力と義務を持つべきだ」との見方を示した。さらに「米国は、ヒズブッラーがもたらす脅威に「反対の声」を上げ続けるとともに、安保理がUNIFILの任期を更新する際には、UNIFILに対する抜本的な改革がなされることを目指す」と強調した。
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( 翻訳者:松浦孝祐 )
( 記事ID:43203 )