■病院に偽造洗浄剤売却、4人が禁固及び国外退去へ
【リヤド:本誌】
リヤドの行政裁判所は、外国人居住者4人を禁固及び国外退去に処した。4人は悪徳商法撲滅規定に違反し、洗浄剤や消毒剤を偽造し、「オリジナル商品」だとして複数の病院に売却するなどしていた。しかし、これらの洗浄剤は偽物で、病院内での疾患や伝染病などの拡散の原因となるバクテリアや細菌を殺菌しないことが分かった。
裁判所が下した判決は、各被告を6ヶ月の禁固刑に処したうえで、刑期終了後の国外追放、別の事件で出頭を求められない限りの王国への入国禁止、そして押収品の破棄からなっている。
通商投資保健省のチームはこの3月、スライ地区(リヤド東部)で洗浄剤と清掃用粉末クリーナーの偽造に使われた倉庫が存在するという通報を受けた。チームは現地に向かい、詐欺行為用に造られた新品の空の容器に化学物質を充填する作業を現行犯で押さえた。被告4人は、化学物質を充填し、閉栓したのち、有名ブランド商品のステッカーを貼りつけていた。ステッカーと、詐欺に使われたさまざまなサイズの詰め替え容器が大量に押収された。
ジャッダ・イスラーム港の税関事務局長であるアブドゥッラー・ファラーイ氏は、16万3000個もの偽造商品が、今年のシャウワール月25日からズー・カアダ月25日までの30日間に押収されたと述べた。
ファラーイ氏は、そのなかの商品11万3700個が、規格及び基準に順じていないと明らかにした。一方で、ブランドの模造品は1万7000個を超え、2万8000個以上もの偽造商品が押収されたという。
ファラー氏はまた、税関が商品3000個を「製造場所が表示と違う」として押収したとした一方、「製造場所に関する記載が紛らわしい」として押収された商品が850個にものぼると述べた。
この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:中島羽衣 )
( 記事ID:43277 )