エジプト:ルクソールで『アメン神の黄金職人』の墓を発見
2017年09月10日付 Al-Ahram 紙

■ルクソールで『アメン神の黄金職人』の墓の発見―生贄の絵や150体の彫像、ミイラ、葬儀用の印が発見される

【ムハンマド・アブドゥルマアティー,リナー・アブドゥルアーティー】 

 昨日、ルクソール県で新たな考古学的発見があった。考古学者や関係者がこれに期待を寄せており、メディアでも多数取り上げられている。『アメン神の黄金職人』の呼び名を持つ者の墓が発見されたのである。墓の主は『アメンエムハト』と呼ばれ、墓の中には150体の彫像や多くの棺桶、葬儀用の印などが見つかった。今回の発見は、ルクソール西部ダラー・アブー・ナガー地域(クルナ郡周辺)でエジプト遺跡調査隊が発掘調査を行っている際に発見された。今回の発見に国外からの関与は受けておらず、エジプト人考古学者らの尽力による純粋なエジプトの発見だ。

 ハーリド・アナ―二―遺跡相は発掘現場にて、墓は第18王朝時代のものであると述べた。また、墓主はアメンエムハトと呼ばれ、支配王朝のために黄金の装飾具を鋳造していた者で、その妻はアメンホテプと呼ばれたという。さらに同相は、調査隊が墓の外庭で埋葬に使われた井戸を見つけ、井戸の中に女性とその2人の息子のミイラ3体、数多くの陶器の入れ物を見つけたと述べた。すでにドイツの調査隊がザラー・アブー・ナガー地区にてこの墓の門を発見していたが、エジプトの調査隊はその発掘作業をやり遂げ、墓を発見できたと述べた。

 加えてアナーニー遺跡相は、墓の壁画は今でも美しさや色合いを保持しており、彫像やウシャブティ像、デスマスク、装飾具の一つ一つにも同じことが言え、それらすべてによって墓が構成されていると述べた。

(後略)

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( 翻訳者:當野恵 )
( 記事ID:43367 )