電気技術会議所「夏時間の継続は多大な経済損失」
2017年09月16日付 Cumhuriyet 紙

トルコの電気技術会議所(EMO)は、夏時間を継続により、28億トルコリラ分のエネルギーが余計に消費されていると発表し、これによるムダが発生しているため、夏時間継続適用を撤廃する呼びかけを行った。

ビルギュン紙の報道によると、夏時間の継続適用は昨年から運用が開始され、今年も継続適用が発表されている。トルコ建築家技術者商工会議所に属すEMOは、夏時間の継続適用が、エネルギーのムダにつながっていることを明らかにし、夏時間の継続に反対の意を示した。

EMOは文書で、月間のエネルギー消費量増加に対して行われた研究結果を発表した。夏時間の継続適用は、エネルギー消費の観点から省エネを保証していないことを発表した。電力局月間電力統計報告継続電力消費データをもとにした研究の中には、夏時間がの継続適用が始まった2016年と2017年の年当初(1~3月)に、ムダな電力消費が発生していたことを示している。

■ムダは28億リラに上る

EMOは、夏時間の継続適用により、昨年冬季にはおよそ70億キロワット毎時も多く消費されていたことを明らかにした。消費者に対する1キロワット毎時の電気代である41クルシュとして計算すると、28億リラもの経済損失が出ていると注意喚起した。

EMO発表でば、夏時間の適用により、子供たちは暗いうちに登校することを余儀なくされることをはじめ、交通や保健、経済活動から対外関係に至るまで、様々な好ましくない影響があり、市民のクレームがあると明らかにし、学校の時間の変更程度では十分な対策にはならないと述べた。

■「ムダの原因に終止符を」

省エネどころかムダの原因になり、エネルギー消費を増加させている夏時間の継続適用に終止符をと訴えるEMOは、「安全の問題もある。暗く、灯りのない時間に一日の暮らしを始めることを無理強いする夏時間の継続適用は、一刻も早く撤廃するべきだ。トルコの地理に見合った冬季・夏季時間に移行すべきである」という。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:43406 )