肉製品製造事業協同組合のセイエド・モハンマド・ムーサヴィー会長は、[訳注:ハム・ソーセージなどの]肉製品加工でネコ肉が使用され、加工業者18社が営業停止処分を受けたという噂が拡散していることに対し、次のように否定した。「このような噂は時間を空けて何度も広がるが、全く根拠のないものだ。というのも、もしネコ肉[の使用]が可能性としてあり得るものだとしても、この業界にとってネコ肉の利用は経済的メリットがないからである。」
イラン学生通信(ISNA)の記事に基づいた本紙によれば、ムーサヴィー氏はこのように語る。「肉製品加工においてネコ肉使用は、完全に否定される。取り沙汰されている問題はすべて、単なる噂である。なぜなら食品に関わる管轄当局の監督以外にも、イラン工業標準調査会や獣医師会、本組合の調査官もまた継続的に市場からサンプル採取を行い、調査しているからである。」
彼は、また「今までこの種の違反行為は、一件もなかった。また今年も肉製品加工業者で、違反行為により営業停止となった事業所は一件もない」と付け加えた。
肉製品加工会社協同組合会長は、もし肉製品加工事業者がこのような違反を犯したとすれば、事業所単位での営業停止中に、その責任者を厳罰に処すよう裁判所に告発するとしながら、「ネット上に出回るこのような大嘘は、大衆の心配を煽るのが目的であり、もしこのような違反が起こりうるとしても、ネコ肉を使用する経済的メリットはなく、実現不可能である。なぜならそれを実行するためには、ひとつの加工所で膨大なコストがかかるからだ」と述べた。
ムーサヴィー氏は、「この業界では300社の肉製品加工事業者が製造を行っているが、経済的な問題や資金ショートからイラン暦1390年[西暦2011年]以降、内100社が休業となった。その中の一部は規模を3分の1に縮小し生産を続けている。しかし1393年[2014年]の輸入肉の関税が26パーセントに増加し、業界に[原材料コストの上昇という]更なる圧力が加わった」と述べた。
彼は、「今年に入って各肉製品加工事業所で、違法行為は全く行われていない。もしこのような違反が行われているとしてもイラン工業標準調査会がその事業所を営業停止にするばかりでなく、マスメディアに公式発表することになろう」と説明した。
最近いくつかの肉製品加工事業所がネコ肉を使用している、肉製品の輸送中にネコの枝肉を入手しているという噂がテヘラン州で広がり、イラン工業標準調査会が独自調査を行い、18の加工所をこの理由で営業停止にしたと[ネット上に]発表された。
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( 翻訳者:TK )
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