シリア:ハマーはシリア政府の手中にあり
2017年10月05日付 al-Hayat 紙

■ハマーはシリア政府の手中にあり

【ロンドン:本紙】

 ハマー東部は3年以上にわたりダーイシュにより占拠され、数千人の死傷者を出した激戦が行われてきたが、シリア正規軍は、シリア中部に位置する同県東部で「ダーイシュ」が占拠していた最後の地域から彼らを追放することに成功した。これによって同県から「ダーイシュ」の存在は消滅することになる。シリア正規軍は、デリゾール東部に向けて進軍し、ダーイシュとの激しい衝突の後に戦略的前進に成功、ダーイシュが「ハイル州」と呼び首都とした市街地からわずか10キロ離れた地点に到達した。こうした動きと並行し、ロシア国防省はアメリカ人の友人がダーイシュに提供した支援を通じてダーイシュを敗北させることを阻止したとして、アメリカを非難した。これは本件に関するロシアのアメリカに対する明白な非難として言われた。

 「シリア人権監視団」が伝えたところによると、シリア正規軍はダーイシュとの1ヶ月間にわたり続いた激戦の後、ダーイシュの占拠下にあったハマー東部郊外にある諸村を完全に制圧したという。
 
 同監視団のラーミー・アブドゥル・ラフマーン代表は、「シリア正規軍の進軍に合わせて、ハマー県東部郊外を3年以上にわたり占拠してきたダーイシュの存在は完全に消失した。」と述べた。

 9月3日、シリア正規軍はアキ―ルバートの制圧を確立した。激しい戦闘と大規模な空と陸からの爆撃で双方に数十名の死者が発生した後のことである。これに先だってシリア正規軍はダーイシュに敗北し、再度同地を制圧している。「シリア人権監視団」はデリゾールでは、少なくとも38の民間人がロシアの攻撃により死亡したと報じた。彼らはシリア正規軍が「ダーイシュ」に対して始めた戦闘から逃れようとユーフラテス川を越えようとしていたという。これに加えて同監視団は、犠牲者の中には9名の子供がいると明らかにした。また「行方不明者と負傷した民間人が他に60名いる。」ことも指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:吉村 有加 )
( 記事ID:43504 )