シリア:ダーイシュによる子どもたちの洗脳
2017年10月08日付 al-Hayat 紙


■ダーイシュの子どもたち:子どもがクマのぬいぐるみの首を切り始めるとき

【パリ:ナダー・アズハリー】

子どもたちは、小さな画面に映るこの幼い殺人者がほんの数か月前まで友達だったことを思いがけず見つけてしまう。2015年3月、母とその夫と共にシリアへ渡ったフランス人のライアン(12歳)は非常に残虐な動画に登場し、「ダーイシュ」の捕虜を処刑したのである!当時フランスはまだ『シャルリー・エブド』誌襲撃のショックの下にあったが、ここに至ってさらにフランスは自国の子どもたちが処刑人に変わってしまったのを目の当たりにしたのだ。1年後、ほかの少年二人が冷血にも同じ行為を行った。

ドロシー・レーベンとシモ・ハーレによるフランス映画『ダーイシュの子どもたち』(今週の木曜公開)によると、フランス人の子どもたち500人がダーイシュの「保護」下にあり、そのうちおよそ三分の一がイラクあるいはシリア生まれ、残りの子供たちは親と一緒にやって来たり、家族の元からさらわれたりした子どもたちである。

別のドキュメンタリーでは、ダーイシュの子どもたちと、ダーイシュが「未来の戦士」を組織するために採る洗脳のメカニズムに焦点を当てている。戦争の地獄から連れ出され、フランスやベルギー、イラクのクルディスタン、トルコにいる家族の元に戻った一部の子どもたちが互いに向かい合う。子どもたちや青年らは、自分たちが過ごしてきた「カリフ制」組織における恐ろしい雰囲気について、あたかもごく普通の物語であるかのように語るのだ。これこそ恐怖である!

(後略)

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( 翻訳者:菅沼実祝 )
( 記事ID:43535 )