国会敷地内にモスク建設
2017年10月10日付 Milliyet 紙


2017年度予算に対し、27.9%増の12億5500万リラ(約385億円)となった国会予算の重要な項目のひとつに、新しい投資がある。新しい庁舎に1億5200万リラ(約46億6千万円)が割かれる。今あるモスクの場所にも2本のミナレットが付いたモスクが建設される予定だ。

トルコ大国民議会庁は、2018年度予算から国会議員が利用する新たな庁舎の為に1億5200万リラを割いた。計画の枠組みの中には、トルコ大国民議会に2本のミナレットが付いたトルコ・イスラム文化を反映した新しいモスクの建設も含まれている。

トルコ大国民議会の会議は、明日カフラマン議長によって召集される。この会議の主な議題は、2018年度の国会予算であろう。数値にすると、12億5512万4000リラとなる予定だ。2017年度予算に対し、2億7350万リラ(約83億8千万円)、つまり27.9%増となる。1億リラ(約30億円)の賃金増加、2700万リラ(約8億3千万円)の医療費の増加、1億2800万(約39億円)の新しい建物の建設を含めた投資が主な原因だ。予算の67%(8億4400万リラ、約259億円)が、国会議員および職員の給料、社会保障機構の割り当て、医療費、出張費などの項目から成っている。国会議員の給料のために1億4430万リラ(約44億円)の支出が見込まれる一方で、公安監査機関のために2300万リラ(約7億円)の支出が計画された。

■戦いの議事堂

2億4,208万5千リラ(約74億4千万円)の新たな投資も、予算を大きく占める項目の一つだ。7月15日(クーデター未遂事件)以降議題にのぼっている、「戦いの議事堂」の建設の為に、2018年度の初期投資費用として1億5290万リラ(約47億円)が計上された。この費用は2019年にも増加しながら継続される。戦いの議事堂はミサイルや核兵器に対する対策も含まれ、地下に建設される。新しい建物には、医療センターや高いシェルター機能をもつ、あらゆる備えのある避難所が作られる。

この際、トルコ大国民議会庁が裁判所の決定により取壊し許可を得た国会敷地内のモスクも再び建設される。新庁舎の計画に盛り込まれた設計では、モスクがトルコイスラム文化を反映して、2本のミナレットを擁したモスクとなるよう考えられているという。

トルコ大国民議会庁には2017年12月までに、1万平方メートルのターコイズ色のウールの絨毯が購入される予定だ。費用は140万リラ(約4300万円)と計上された。

■医薬品無料の危機

国会議員らとその扶養家族にあたる個人は、トルコのすべての薬局から無料で薬を手に入れられるようになる。このためにトルコ薬剤師協会と2017年2月に協定が結ばれ、国会議員らは、薬剤師協会に属するすべての薬局から無料で薬を手に入れられるようになっていた。しかしいくつかの小規模な郡では薬局が協定に従っていないとして問題に挙げられた。2人の国会議員がトルコ大国民議会庁へ苦情を申し立てており、この件を伝えられた薬剤師協会は、会員に無料手続きの無理強いはできないと返答していたことが分かった。

トルコ大国民議会は問題解決のため法整備を計画した。これに関連して準備された法整備には、トルコ大国民議会庁によって、国会議員とその扶養家族に対し行われる医薬品の無料提供のサービスを、社会保障機構へ移管することも含んでいる。

また、トルコ大国民議会衣服規定も変更されようとしている。イスタンブルで国会に属する事務局で働く職員は、指定の衣服を着ることになる。この衣服がどのようなものになるのか、また誰が着るのかという問題については特別な委員会が構成される模様だ。

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( 翻訳者:大畠梨紗子 )
( 記事ID:43540 )