アメリカ大使館トルコ人職員逮捕の背後関係?
2017年10月11日付 Cumhuriyet 紙
総領事館における二回目の逮捕の決定の裏にはエルゲネコンの陰謀に関しての衝撃的な詳細があることが明らかにされている。以下は総領事館捜査の驚くべき詳細である。
アメリカ合衆国とのヴィザ危機の原因となった総領事館の職員の拘束作戦における詳細が明らかになり始めた。拘束された総領事館の職員メティン・トプズの、アメリカ合衆国で暮らす、イラン出身の当時の協力者の身元が明らかにされた。総領事館における二回目の逮捕の決定の裏には、エルゲネコンの陰謀に関するショッキングな詳細があることが明らかにされている。では、総領事館作戦における衝撃的な詳細である。
フェトフッラー系テロ組織(FETÖ)関係者との主張によって拘束されたのちに、ヴィザ危機の原因となったアメリカ合衆国領事館の職員メティン・トプズが、アメリカ覚せい剤取締部(DEA)の通信役としてイスタンブル警察局を行き来していた頃、彼の傍にはアメリカ総領事館で仕事をしている協力者がさらにいた。彼こそ、 イラン出身のアリ・トラビアンだった。
トラビアンは、アメリカ合衆国国民であった。アフガニスタン、パキスタン、イランの後にトルコにやってきた、麻薬運搬取締局において影響力のある人物だった。アメリカ合衆国国籍も職務の見返りとして与えられた。
■トプズとトラビアンはイスタンブル薬物担当事務所で最も影響力のある人物
二人のことは当時イスタンブル警察局に務める警察署長たちや新聞記者たちも知っていた。二人とも、薬物担当事務局において影響力のある人物であった。イラン出身のアリ・トラビアンは、2000年代の初めに職を離れて家族とともにアメリカに移り住んだ。現在もワシントンDCに暮らしている。
■二回目の逮捕の決定で「エルゲネコンの陰謀」の痕跡
メティン・トプズが逮捕されたのちに主席検事局はアメリカ総領事館で職務にあたっている二人目の人物も逮捕することを決定した。公正発展党(AKP)によって否定されたが、のちに主席検事局の発表によって妻と子供が検挙されたことが明らかにされたN.M.Cも、メティン・トプズとアリ・トラビアン同様に総領事館の職員だった。
トルコ国籍であるN.M.Cの妻がバンク・アジアに金を振り込んだとも主張されていた。いまだアメリカ総領事館から出てこないN.M.Cの家族は逮捕された。発表も主席検事局がおこなった。
■警察によればN.M.C.はエルゲネコンの陰謀の秘密の証人を保護
N.M.C.は警察によってずっと以前から監視されていた。DEAの通信係だったN.M.C.もアフガニスタンからトルコのルートを使う麻薬運輸の担当者だった。警察はN.M.C.がこのルートで一部アフガニスタン人の麻薬密売人を手助けしたと考えていた。
二年間にわたってN.M.C.は技術上の監視下におかれた。N.M.C所有の2年間の通話記録も警察の記録の中にあった。噂よれば、N.M.C.が手伝ったと考えられている人物の中で一人の名前がさらに注目を引いている。この人物は、麻薬密売に関する書類があるエルゲネコンの陰謀の秘密の証人で、「秤」というコード名をもっている。
■秘密の証人「秤」がゼケリヤ・オズと収賄問題
噂によれば、秘密の証人の「秤」は、ゼカリヤ・オゼへの収賄によって訴追されていた。「秤」というコードネームのこの人物は、警察の主張によれば、作成された供述に関わる形でエルゲネコン事件のきっかけをつくったのだという。
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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:43549 )