ヴィザ詐欺にご注意!
2017年10月14日付 Hurriyet 紙


アンタルヤで国外旅行のチケットを購入した何十人もの人々が詐欺の被害にあった。「ビザを利用した策略」により夢を奪われた消費者らは、消費者保護協会でため息をついている。

■ビザ取得サービスはなく、儲けはある

今回の詐欺の手口について、その詳細をヒュッリイェト紙に説明してくれた消費者連合協会(TÜKODER)の会長をつとめるアブドゥッラー・オズチュルジュ弁護士は、以下のように話した。「消費者がビザを取得できないよう、あらゆることが行われています。さらに、旅行主催者らは該当国の代理店に不足のある書類を送っているのです。そしてビザ発行の請求が棄却されることで、ツアー代金を安くしているのです。」

■「明らかに詐欺」

被害者のT.Sさん(31歳)は、「旅行の夢に胸躍る中、ビザを取得することができませんでした。明らかに騙されたと思っています」と話す一方、消費者保護協会アンタルヤ支部のネシェト・ギュンドゥズ支部長は、次のように話した。「ビザ取得のサービスを行うことなくツアー代金を安くすることは、確実に違法行為です。被害にあった消費者の方々は、関連機関から直ちに支援をうけなければなりません。」

■不足書類で夢を奪われる

アンタルヤで暮らし、国外旅行を夢見た何十人もの消費者らが、詐欺師らの「ビザを利用した策略」による被害を受けた。何千リラものツアー代金を預けた後に、ツアー会社を通じてビザ発行手続きを行った消費者らは、ツアー会社の関係者から受けた「ビアは取得できませんでした」という報告に驚きを隠せないでいる。

■「夢を奪われた」

金銭と時間を失うことになるこの新たな詐欺の手口について、その詳細をヒュッリイェト紙に語った消費者保護協会アンタルヤ支部長であるアブドゥッラー・オズチュルジュ弁護士は、以下のように話した。「安い旅行代金の広告で消費者らの関心を引くこれらの会社は、消費者らのお金だけでなくその夢さえも奪っているのです。この策略自体が、ビザ発行手続きの最中に行われています。」

■「不足書類を送っている」

ビザ発行申請が行われる該当国の関係機関に不足書類を送付していると話したオズチュルジュ弁護士は、さらに以下のように述べた。「そもそも、消費者らがビザを取得できない理由が全くありません。しかし、ツアー会社は請求が跳ね返ってくるようにあらゆることを行っています。ビザの申請が却下されれば、ツアー代金の10%を会社側が削減できるからです。つまり、これらの会社は全くビザ取得のサービスを行わず、何千リラも儲けているのです。」

■「深刻な問題」

ビザの申請ができなかった消費者らは大きな悲しみに包まれていると話すオズチュルジュ弁護士は、さらに以下のように続けた。「ツアーのために1,000ユーロ支払った消費者から、100ユーロの割引をしているのです。消費者側も支払った代金の全額が水の泡になったわけではないので、ある意味喜びます。しかし、ここに深刻な問題があります。消費者側が不十分であったわけではなく、不足のある書類によってビザを取得することができていないのです。もちろん、こうした状況を多くの人が疑問に思うことはないでしょう。疑問に思う人は、自らビザの申請をします。」

■「訴えた」

ある民間企業の経営者である被害者のT.Sさん(31歳)は、次のように話した。「イタリア旅行のため自ら選んだツアー会社に、クレジットカードで支払いをしました。契約書には、ビザが取得できなかった場合は割引を行う旨の記載がありました。しかし、以前から何度も国外に出ていたため、ビザが取得できない可能性などないと考えていました。しかし、ツアー会社は私のビザ申請が通らなかったと伝えてきました。このことについて調べてみると、そのツアー会社は複数の書類を関連機関に送っていなかったことがわかり、私は消費者協会に訴えたのです。」

■「確実に違法行為」

ビザ申請が通らなかった消費者らから割引を行っていることを強調した消費者連合協会のネシェト・ギュンドゥズアンタルヤ支部長は、以下のように話した。「この件で被害にあった消費者の方々を、われわれは仲裁委員会に橋渡ししています。しかし、このことだけは忘れてはいけません。いかなるサービスも行わず、こうした割引がなされることは角煮¥実に違法行為です。そのため、被害にあった消費者の方々は直ちに関連機関から支援をうけなければなりません。さもなければ、深刻な権利喪失の被害にあう可能性があるのです。」

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:43565 )