エジプト:ヌビア人ら、自分たちの土地への帰還を求めハンスト
2017年10月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■エジプトのヌビア人女性ら、「タンバリンの囚人たち」の釈放を求め、ハンガーストライキ
【カイロ:本紙、ターミル・ヒンダーウィー】
エジプト当局はヌビア人らの要求を無視している。また、彼らが自分たちの土地に帰還する権利を求めて実施した平和的なデモ参加者複数の勾留が続いている。これを受けて、ヌビア人少女からなるグループが、ハンガーストライキの開始を発表した。メディア上で「タンバリンの囚人たち」〔先月3日タンバリンを用い、デモ行進を行った〕として知られるヌビア人の囚人らの釈放を、エジプト当局に強いるためだ。ハンガーストライキ参加者らは声明で、「私たちはエジプトのヌビア人少女からなるグループであり、イニシアチブを取って公開ハンガーストライキを開始した。また私たちは、エジプト当局に多数の合法的要求を行っている」と述べた。
これらの要求の中には、「ヌビア人らが自分たちの土地に帰還する権利を明記した一連の憲法条項の施行、ヌビア人定住・ヌビア集落復興最高委員会の法令を施行させる大統領令の発布、同様にヌビア人らの移住を定めた大統領令の発布、治安当局によるヌビア人活動家らの追跡の中止、タンバリンの行進中に逮捕されたヌビア人活動家の釈放」が含まれている。
また彼女らは「ハンガーストライキは、男性を除いた、女性だけのものではない。むしろ、この呼びかけは、性別や国籍、文化的帰属の如何を問わず、すべての者に開かれている。私たちはヌビア文化の民である。ヌビア文化は、女性のステータスを高く置いており、女性は男性と平等である。私たちの文化には、性別間に優劣などない。これは、私たちが保持しようと努めている文化だ。私たちはわが国に、この〔文化を保護する〕役割を国に義務付ける、憲法条項の施行を求めている」と明らかにした。
(後略)
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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:43569 )