ギョクチェキ・アンカラ市長の後任はだれに?
2017年10月15日付 Cumhuriyet 紙
首都の情報筋の間で、ギョクチェキ市長が去った後のシナリオが噂される折、アンカラ広域市の市長候補者のなかにはアルトゥンダー区長のヴェイセル・ティルヤキ氏とケチオーレン区長のムスタファ・アク氏の名が浮かび上がっている。
アンカラ広域市のメリフ・ギョクチェキ市長に対する辞任のうわさは、タイイプ・エルドアン大統領がセルビアからの帰路で行った会見後、再びわき起こった。公正発展党(AKP)ー関係者の間でささやかれる「2ヵ月以内に(解任が)行われる。その際に解任される首長の数は10名にも上る」の情報を受け、解任後にアンカラで発生することが想定される変化についてのシナリオがすでに口々に噂され始めている。
■メリフ・ギョクチェキ市長から「別れ」匂わす会見:「アンカラはもっとよくなる」
ギョクチェキ市長辞任の流れになれば、アンカラ広域市議会で行われる投票で首都の新しい指導者を決めることになる。議会定数140名のうち、AKP100議席、CHP(共和人民党)21議席、MHP(民族主義者行動党)15議席、BBP(大統一党)1議席、3議席が無党派の議員である。またアンカラ広域市内の25の区のうち21でAKP党員が首長を務める。
■現区長の誰かが市長に
関係者間で交錯する情報によれば、メリフ・ギョクチェキ市長辞任の流れになれば、市長の椅子にいずれかの区長が座ることが確実視される。首都の政治筋では、(次期)広域市長としてアルトゥンダー区長のヴェイセル・ティルヤキ氏とケチオーレン区長のムスタファ・アク氏の名が挙がっている。
■ティルヤキ氏にとって重大な詳細事項
ヴェイセル・ティルヤキ氏の名は2009年と2014年の選挙時にも話題となっていた。同氏のアルトゥンダー区での巧みなパフォーマンスは、3期渡る区内での圧倒的な支持を確実にした。関係者間では、ティルヤキ氏について「もしギョクチェキ市長が辞任しティルヤキ氏がアンカラ広域市長になれば、2019年選挙への出馬を目標とするだろう。しかし、ギョクチェキ市長の退任をせまっているAKP党内の一派が、2019年選挙候補者としてティルヤキ氏を望まないならば、それはティルヤキ氏の前途を絶ちかねない」との見方が支配的だ。
一方でムスタファ・アク氏は首長として二期目にあたる。ケチオーレン区はアンカラにおけるAKP派の人口という観点では最大の区である。最近までエルドアン大統領が住んでいた区という特質のほか、メリフ・ギョクチェキ市長が地方政治の第一歩をケチオーレン郡でスタートしたという経緯もある。
■大穴はスィンジャン区
最近、関係者間では、大穴のサプライズとしてスィンジャン区長のムスタファ・トゥナ氏の名前もささやかれている。つまり、イスタンブルで発生した「バシャクシェヒル過程」に酷似したプロセスを想定すれば、トゥナ氏にチャンスする可能性も噂されている。
また、トゥナ氏がアンカラ広域市の先頭に立った暁には、同氏の空いた椅子にベキル・ユルドゥズ氏の名が挙がっている。ベキル・ユルドゥズ氏は、2月28日過程で解任された当時のスィンジャン区長ベキル・ユルドゥズ氏は、現在もスィンジャン区議会やアンカラ広域市議会においてAKPグループの会派代表として職務にあたっているためである。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:43573 )