カタール:アラブ4カ国のボイコットはダーイシュに対するテロとの戦い、米軍基地への兵站支援に悪影響を与えている
2017年10月19日付 al-Hayat 紙
■カタール首長:対話準備が整い、我々は皆敗者である
【リヤド:本紙】
カタールのタミーム・ビン・ハマド・アール・サーニー首長は、アジア外遊の締めくくりとして、同国が苦しんでいるアラブ四カ国(サウジアラビア・バハレーン・UAE・エジプト)のボイコットの圧力を緩和しようとした。タミーム首長はまた、皆が「敗者」で、カタールは皆との対話を望んでいると述べた。
タミーム首長は、インドネシアで、カタール政府が「アラブ・ボイコット危機解決のための対話の準備が出来ている」とし、その一環として、カタールが曝されている孤立状態から脱却しようとしていると述べた。また、カタールが「全当事国に義務づけられた合意と主権の尊重に基づいた対話に受け入れようとしている。我々は開放的だ」と明言、「勝者はおらず、我々皆がこの危機の敗者だ」と付言した。
一方、カタールのムハンマド・ビン・アブドゥッラフマーン・アール・サーニー外務大臣は、ボイコットが「ダーイシュとの戦いとアディード基地の米軍に対する必要物資の兵站支援を妨げた」と明言した。彼はまた、「食糧・医療物資の兵站支援のうち90%は国境を経由して通過し、その一部はこの基地へ運ばれる」と指摘した。
ムハンマド外務大臣はボイコット措置に不満を漏らし、「戦略的支援物資を運ぶカタールの航空機は、領空の封鎖によって、現在はイランへ至る航路たった一つしか利用できない」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:加藤璃空・當野恵 )
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