辞任拒否?AKP系アンカラ、ブルサ、バルケスィルAKP市長
2017年10月20日付 Cumhuriyet 紙


CNNトルコの生放送番組に出演したヒュッリイェト紙のアブドゥルカーディル・セルヴィ記者は、辞任を求められた3人の知事間で合意が成立し、彼らが辞任しない方向であると伝えた。

CNNトルコの生放送番組に出演したアブドゥルカーディル・セルヴィ記者は、辞任を求められたアンカラ広域市のメリフ・ギョクチェキ市長、ブルサ県のレジェプ・アルテペ市長、そしてバルケシル広域市のアフメト・エディプ・ウール市長の3人が協働し、辞任しない方向で固まったとの情報を伝えた。

ヒュッリイェト紙のアブドゥルカーディル・セルヴィ記者は、以下のように話した。「3市長は結託し、共に行動しています。知事らは辞任しない方向であるとの情報が入ってきています。メリフ・ギョクチェキ市長の辞任は確実かと思われましたが、今日になって事態が一変しました。彼らを解任する動きは、今後より活発化する可能性があります。」

■ヒュッリイェト紙のアブドゥルカーディル・セルヴィ記者は、CNNトルコの生放送番組で次のように話した。

「そもそも、これまでの過程は証券取引所のようにすべての記憶を辿る必要があります。例えば、昨日以来メリフ・ギョクチェキ市長の辞任の動きが加速していること、しかしそれはタイミングの問題で、大統領との面会後には辞任するだろうとの情報が流れました。」

「しかし、今日になって異なる流れになりました。状況は頻繁に変化しています。私はこう述べたい。3人の市長間で情報交換が行われ、彼らは協働するとともに3人そろって辞任しない考えで固まったという情報が入り始めました。」

「こうした過程が長引き始めると、野党もこの状況を引っ掻き回しはじめました。まあ、これは当然です。この過程は、野党にとってチャンスとなりました。さらに、世論でも公正発展党(AKP)が1ヶ月近くも辞任のニュースを話題にし続けたために、世論ではこの件に対して疲弊感も生まれ始めました。」

「ではこれ以降の過程はどうなったでしょうか?エルドアン大統領はある決定を下しました。党内である重要な変革と革新のプロセスを作りました。彼がこの問題で後退することなどない力強いリーダーであることは、周知のことです。閣僚委員会から党幹部らにおいても、これらの変革を実行した。これらの変革は組織内で行われています。」

「しかしながら、自治体では自治体の条例を根拠とする一連の可能性、あるいは不可能性が問題となっています。私が思うに、3人の市長はこれらを天秤にかけているのでしょう。もし解任されたとしても、今のタイミングであれば2019年まで彼らは任務に就くことになります。そのため、AKP内では解任という形式は考えられていません。」

「組織により、確実視されつつ、時間とともに拡大しながらこの問題は解決されようとしています。しかし、この問題は長引くほどに別の形を得始めました。最早、エルドアン大統領のリーダーとしての素質を議論する時点にまで進み始めたのです。」

「私が思うに、この過程においていくつかの措置が実行されることになるでしょう。第一段階として、市議会においてこの3人の市長の膠着状態が問題となると思われます。新たな決定が下されることが阻止されるでしょう。下された決定も実行されることはないでしょう。」

「しかし、この過程が続けば内務省から解任されるという形式も取られる可能性があります。」

■エルドアン大統領による呼びかけ

エルドアン大統領は、アンカラ広域市のメリフ・ギョクチェキ市長やバルクシェヒル広域市のアフメト・エディプ・ウール市長、そしてブルサ広域市のレジェプ・アルテペ市長に対して辞任するよう呼びかけた。

■ユルドゥルム首相「やるべきことを全うする」

ビナリ・ユルドゥルム首相はAKP内で辞任を要求されている市長らに関して、「私は彼らがやるべきことを全うしてくれると信じている」と話した。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:43606 )