トルコとウズベキスタンの関係は、1990年代末期から冷えきっていたが、ここに来て雪解けの兆しを見せている。ウズベキスタン初代大統領イスラム・カリモフの死後、昨年11月に大統領タイイプ・エルドアンの訪問によって両国間の関係は新たな時代に入った。相互対話が新たに始まったこの時期にウズベキスタン大統領シャヴカト・ミルズィヤエフが近々トルコを訪問することは大きな意味がある。ミルズィヤエフ大統領のトルコ訪問で、投資、観光、貿易といった多くのテーマでの相互合意を議題にするとみられている。
■4倍にする
トルコ記者団とタシュケントで一堂に会したウズベキスタン関係者は、両国間の潜在性と将来を強調しながら、トルコ人実業家に投資を呼びかけた。副大統領ジャムシド・コチカロフは、次のように話した。「トルコからの投資への私たちの期待はとても大きい。9月にトルコから70人の実業家がウズベキスタンを訪問した。彼らは、製造業を視察した。私たちは、10月1日から関税を半分に減らした。トルコ人実業家に関して減税した関税分をウズベキスタンの実業家についても同様の措置を実施するよう望んでいる。両国の交易規模を50億ドルにしたいと願っている。現在は、約13億ドルである。つまり、4倍の成長しなければならない。50億ドルは現実的な数字であり、近々目にするだろう。協力のためのあらゆる条件が揃っている。両国首脳間には友好な関係が存在する。私たちの務めは、信頼関係の構築である。私たちは、農業分野で生鮮果物と野菜の冷凍輸出、林業、ホテルの建設・観光業の発展、軽工業、安価な住宅の建設分野やさらに多くの分野での投資が行われるよう計画している。トルコ人実業家があらゆる分野でウズベキスタン全域で活躍するよう願っている。」
上院副議長スベトラナ・アルトゥコヴァは、トルコとウズベキスタンの間の潜在能力が十分に発揮されていないと述べ、次のように話した。
「トルコとウズベキスタンの議会の間に協力グループを作ることが、私たちが問題をどれほど重要だと捉えているかの指標である。協力活動が続くと、議会の間での信頼関係の構築となるだろう。両国にとって利益となるのは、潜在能力を発揮することである。この活動が、机上だけにとどまらないでほしいと願っている。協力のために、観光と文化のような多くの美しいパートナーシップがある。さらに、危険や脅威と闘う点でも活動するべきである。両国の議会がこうした条約に調印し、作業を開始することを願いたい。近しい関係を構築できたならば、私たち国民にとってよいことになるだろう。」
■ビザの簡略化のために取り組んでいる
ウズベキスタン観光発展国家委員会アズィス・アブドゥハキモフ委員長はというと、ミルズィヤエフ大統領の訪問がいくつかの障害を除き、トルコに対してウズベキスタンの門を開け、交流の促進という点から重要であると述べた。アブドゥハキモフ委員長は、次のように話した。
「2016年にトルコからウズベキスタンに3万9千人の旅行者が、ウズベキスタンからトルコへは12万2千人の渡航が実現した。人口を考えるならば、数字はバランスを欠いており、考えさせられるものである。両国でのツアーオペレーターの間での協力が促進されるだろう。この問題について、私たちはトルコ旅行代理店協会(TÜRSAB)と話し合いを行っている。観光への投資家とその分野のリーダー達にウズベキスタンへの投資を呼びかける予定である。奨励政策を利用して観光に投資して、30万ドルから1000万ドルまでの投資を実施する外国人には3年から7年間の一部税金免除を検討している。」
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:43646 )