イスラエル:ネタニヤフ首相への捜査を禁じる新法案の制定に失敗
2017年10月24日付 al-Hayat 紙
■与党リクードが首相への捜査を禁じる新法案の制定に失敗
【ナザレ:アスアド・タルハミー】
イスラエル政府のアビハイ・マンデルブリト司法長官は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相と彼の率いるリクード党に「一撃」を与えた。同長官は、リクード党議員が提出した、首相が在任中は警察が首相に対して捜査しないように規定する新しい法案(フランスと台湾における法と同様)を拒否した。また、同長官は、これは違憲であり、法の支配の原則と全ての人々の平等の原則に著しく抵触するとみなした。シャイ・ニッツァン検事総長も同様の立場をとり、「首相の容疑の捜査制限は国家の尊厳と権威を侵害する」とみなした。
また、連立政権におけるパートナーである「ユダヤ人の家」党の指導部も、現在の形の法案への反対を表明した。アイレット・シェーキッド司法大臣は、「深く検討する機会が与えられる前に」、閣僚委員会に法案を提出することを禁じた。同司法相は、「法案に全く反対というわけではない。首相の任期が2期か3期に制限されるなら、同意する可能性がある」と述べた。
同じく、連立政権におけるパートナーである「みんなの党」のレイチェル・アザリア議員も、「法の支配の原則に反して、首相を法の上に置いてしまうため、法案に反対票に投票する」と表明した。また、「法案の成立は、国民に対して、汚職に合法性を与えるというメッセージとなってしまう」と表明した。
(後略)
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( 翻訳者:並河美里 )
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