トルコ原子力エネルギー委員会は、環境活動家らの反発にもかかわらず、アククユ原子力発電所に対し、限定的な作業許可を与えた。これを受け、トルコ初の原子力発電所として200億ドルの経済投資となる同発電所の建設許可が2018年初頭にも取得される予定である。
環境活動家らの反発を受けてもアククユ原子力発電所の建設が中止されることなく、第一歩が進められた。トルコ初の原子力発電所であり、200億ドルの経済投資となるアククユ原子力発電所に限定的な作業許可が与えられたのである。建設許可は2018年上半期にも取得されるとみられる。
アククユ原子力株式会社からなされた発表において「アククユ原子力株式会社は、建設許可の第一段階である限定事業許可をトルコ原子力エネルギー委員会(TAEK)より取得した」ことが明らかにされた。このアククユ発電所に関しては、2010年にロシアとトルコの間で政府間合意が署名されている。
この事業許可により、原子力島の安全にとって重要となる建造物や構造物を除いた、発電所の残る全区域で工事や組み立て作業を行えると見込まれている。また、発表ではこの許可を取得することで、工事作業の開始段階に到達したと強調しており、「原子力発電所の全建造物・構造物の工事を可能な限り早急に開始したい。また、このプロセスの一環で、国内外のすべての安全基準を確実に満たすことが最重要業務の一つである」とされた。
発電所は、それぞれが1200メガワットの配電量を有する4つのユニットからなり、年間およそ350億キロワット時の発電量は、現在のトルコの電力消費の16%に相当する。
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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:43667 )