エジプト:西洋のイスラーム百科事典
2017年11月04日付 al-Hayat 紙

■「ムハンマドと諸共同体の望み」イスラームの預言者を公平に扱う西洋百科事典

【カイロ:サラーフ・ハサン・ラシード】

 イスラーム教育科学文化機関(ISESCO)が最近、「ムハンマドと諸共同体の望み」という本を出版した。著者はムハンマド・アブドゥシャーフィー・クーシー氏であり、穏健な西洋思想の読み解きにおいて開放的なサラフィー主義潮流の重鎮の一人だ。

 この本は序文と17の章から構成されている。そこで著者は、旧約聖書と福音書にみられる独自の証言、聖なる預言者の福音、預言の印と恩寵の成就、新約聖書と人類の統一、イスラームと西洋(預言者と使徒に対する敵意の根源)、聖書がムハンマドについて述べていること、預言者ムハンマドへのイエスの吉報、そして哲学者、東洋学者、西洋人歴史学者、アラブのキリスト教徒思想家たちの鏡を通してのムハンマドに言及している。同様に、著者は、最大の奇跡、預言のあらわれ、そしてムハンマドの肩書として、最後の預言者、慈悲の預言者、英雄の預言者、愛の預言者、自由の使徒、世界の使徒といったムハンマドの肩書きに複数の章を割いている。

 ISESCO理事アブドゥルアジーズ・ブン・ウスマーン・トゥワイジュリー博士は同著の紹介文の中で以下のように書いた。「この本は、様々な方面からイスラームと神聖な預言者に向けられる悪名高い嫌悪や人種差別、戦争の波の高まりを受けて発行された。この本に含まれる疑いようのない証拠と真実によって、イスラームに対する敵意は平和への敵意であることを明らかにするためだ。また、最後の預言者ムハンマドへの嫌悪、誹謗や蔑視が、真理の否定と真実の破壊への没頭であることを明らかにするためだ。さらに、そうしたムハンマドへの感情が虚偽を犯すことに執着していること、そして真の信仰を持った理性と自由な考え、そして公平な探求と健全な気質へと導く正しい道から逸脱することへの執着であることを明らかにするためだ。」

(後略)

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( 翻訳者:野村和 )
( 記事ID:43706 )