ヨルダン:財政問題を解決するための司法経済局
【アンマン:ノルマー・ニウマート】
ヨルダンでは専門の経済司法局の設置が必須となった。その背後には、現在、とりわけ世界的な諸金融危機の後に発生した経済や財政問題の増加と拡大がある。これら金融危機はほとんどの国の経済を疲弊させ、ヨルダンもその影響を受けた。危機の結果として、事業主、証券会社、有限会社などの企業の間で経済的、財政的な対立が発生した。
経済局の設置に関して、アンマン商工会議所のイーサー・ハイダル・ムラード氏は、破毀院裁判長兼司法委員会長のムハンマド・ガズー氏が、アンマンの初等裁判所に経済局を設置する決定を下したことを称賛した。さらに「専門の経済局を設置することは、ヨルダンにおける投資マーケティングにとり有益であり、資本の安定と安全を強化し、透明性のあるグローバルな基準の中でヨルダン経済の格付けを引き上げる。また、国家経済への信頼を高め、経済環境を整える」と明らかにした。
また同氏は以下のように述べた。「経済局の設置は、ビジネス分野の幅広い多様化、これまでなかった新たなビジネス分野の出現、一部の既存の経済分野の拡大、多数の機関を運営するに際した国家の役割の限定性、諸機構を通じて国家の役割を監査に留めること、2国間・地域・国際貿易協定の拡充に取り組んでいくだろう。」さらに、この経済局を管轄する裁判官の任命が早期に行われることを望むと明らかにした。これに加え、アンマンの商工会議所は、この経済局を実現化させるために、あらゆる方法を用いて、調整、協力する用意があると強調した。
( 翻訳者:本間梨紗子 )
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