ユルドゥルム首相訪米「米土関係は改善へ」
2017年11月10日付 Hurriyet 紙


ビナリ・ユルドゥルム首相は、訪米日程最終日に記者会見を行った。トルコの対米開戦が今後改善される見込みであると話した同首相は、ニューヨークの総領事館でトルコ共和国建国者であるムスタファ・ケマル・アタテュルクの没後79周年を記念する式典に参加した。ユルドゥルム首相はその後、金曜礼拝並びにトルコ人やムスリムの団体代表者らとの会合のため、ブルックリンにあるエユップ・スルタンモスクへ向かった。

プログラム終了後、記者らの質問に答えたユルドゥルム首相は以下のように話した。

■努力を示すよう決定した

「アメリカのペンス副大統領と両国間及び地域的な問題について話した。その後、両国間の関係をより前進させるため互いに尽力することで決定した。他にも公式訪問として、国連事務総長とも会見した。そこでは、主にアラカンで起きていることや、アラカンにおいて国連がより影響力のある役割を演じること、さらにはシリア危機における永続的な解決に向けて国連がより影響力を持つことなど、そうした類の地域的問題について検討した。それと同時に、アメリカ経済を支える団体や投資家らとも会談した。ムスリムコミュニティとも会った。アメリカの様々な市民団体と会談する機会に恵まれた。トルコ・アメリカ間の関係並びに、今回アメリカに対して行われた一連の見識活動に対し正しくこれらの市民団体と情報を分かち合う機会に恵まれた。そして遂に、今目の前にあるエユップ・スルタンモスクにおいて金曜礼拝を行い、ここでトルコ人やムスリムの団体の代表者らと話すことができた。」

■トルコを称賛している

「私はトルコに対する大いなる好意と大いなる称賛を目の当たりにした。特に、7月15日のクーデター未遂事件後、この地の全ムスリムコミュニティ並びに市民団体らが心を一つにしてトルコを支持し、トルコがこのクーデターに打ち勝つための支援や連帯感を示してくれた。この7月15日クーデター未遂事件は同時に、トルコのムスリムコミュニティと他の国々のムスリムコミュニティとの関係改善に貢献した。今、彼らは素晴らしい協働関係にある。要するに、今回の訪米は公式面においても、その他の部分においても、非常に濃密で有意義な形で過ぎた。あっという間に帰国の時間となってしまった。」

■今後も注視する

ユルドゥルム首相は、「マイク・ペンス副大統領との会談を経て、具体的な進展を期待しているか」という質問に対し、以下のように答えた。「われわれは必要なことを述べたまでだ。彼らに対する期待も伝え、返答としてこれについてわれわれにマイナスとなるようなことを彼は述べなかった。つまり、これらの問題における感覚や、その問題が持つ重要性を認識していることを互いに共有したのだ。今後については注視する予定で、その成り行きによってはわれわれも何かしらの手を打つつもりだ。われわれの目的は、両国間の関係をこれ以上緊張させることではなく、関係性を進展、改善させることだ。これは両国にとってメリットとなる。トルコにとってもメリットがあり、アメリカにとってはおそらくより大きなメリットとなるだろう。こうした観点から、われわれは引き続き積極的に問題に対して取り組むつもりだ。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:43745 )