ドル、新最高値更新へ
2017年11月22日付 Cumhuriyet 紙

昨日、ドルは外貨市場で急速に値上がりし、これを止めるため中央銀行が各銀行の資金調達コストを引き上げる処置を講じたが、今日最初の取引で3.98リラをも超えて歴史的な新記録の水準まで上昇した。中央銀行の各銀行の加重平均資金調達コストは今日初めて、12.25%に上昇した。中央銀行は以前、各銀行の限界資金調達を平均9.25%でおこなっていた。

中央銀行は、昨日外貨における急上昇を止めるために銀行の資金調達コストを引き上げる処置を講じ、これによりブレーキがかけられたドルとユーロは日が改まって記録的な水準に近い値で動いている。

本日、3.96 - 3.97リラの間で開始したドルは、買い付けの殺到によって急上昇し3.9824リラの値になった。ドルとともに上昇を続けたユーロも4.6747リラまで上昇した。記録達成の後、ドルは一日中3.95 - 3.98リラの間で動き続け、ユーロも4.65 - 4.67リラの間にとどまった。

■株式市場も上昇

株式市場イスタンブルインデックスは0.08%上昇し、10万5357ポイントから始まったその日のうちに10万3716ポイントまで下落したのちに再び上昇し、その日は0.66%の上昇で10万5964ポイントとなった。

■債権取引市場の利子も上昇

外貨上昇の理由の中に数えあげられる「中央銀行利子下落率」は債券‐証券市場にも影響を及ぼしている。二年国債と五年国債の利息の指標も2009年から現在まで最高レベルに到達し、十年国債も13.18%で最高に達した。

一方で指標が十年国債の複利は昨日現物市場の終了時に平均で13.08%の値だった一方で、十年国債は国債の複利は現物市場の終了時に13.20%になった。指標は二年国債の複利は現物市場の終了時に14.29%の水準だった。クレジット・デフォルト・スワップのプレミアムも上昇した。

外貨の上昇は、トルコの5年クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のプレミアムも上昇させた。HISマーケットのデータによると、トルコのCDSプレミアムは、昨日の終了時点で4ベーシスポイントが上昇し4月から現在まで最高水準である222ベーシスポイントまで上昇した。

昨日外貨の上昇が加速したとき、中央銀行で行われた発表では、「中央銀行のシステムとして活動しているインターバンクで各銀行が借用できる制限を11月22日から有効になる予定で夜間に行われる取引のため(O/N)ゼロに落とした。同じ日付から有効になる日中の制限(GİL)取引のため各銀行に認められる制限を、2017年11月21日の借り入れ制限の二倍にした」と述べられた。このようにして、各銀行はすべての資金調達を、さらに高い金利で後期流動性貸出金利で行わなければならなくなる。中央銀行の後期流動性貸出金利の利子は12.25%の水準である。

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( 翻訳者:堀谷加佳留 )
( 記事ID:43800 )