ハンガリーに派遣の「民族舞踊団」16人中11人難民申請―PKK関係?
2017年12月05日付 Hurriyet 紙
アンカラからハンガリーに向かった16人の民族舞踊団グループのうち、11人が難民申請をした。逃亡劇はある組織を通じて準備されたが、 グループメンバーは1ヵ月前に資格を取得したことが明らかになった。グループメンバーは、民族舞踊ダンサーではないにもかかわらず資格が認められたことになる。
アンカラでイベント事業を企画するY.K.は、主張によると、都市の子供・若者民族舞踊団体青少年スポーツクラブ協会に申請した。Y.K.は、ハンガリーの首都ブダペストで行われる民族舞踊フェスティバルから特別な招待状をもらい、自分とともに16人のグループで出国するため、協会の支援を求めた。
■16人が行き、5人戻ってきた
11月5日にハンガリーに行ったと見られる、民族舞踊団とは関係のない、別の職業グループのメンバー16人に、10月、スポーツ選手資格が与えられた。その後、出国に関する手続きが始められた。協会は、資格を与えられた16人のグループが、正式な文書をもって合法的に出国するために民族舞踊連盟に申請した。連盟の承認の後、取得した正式な書類をもってグループはアンカラ警察のパスポート課で(公務用の)グレーパスポートを申請した。グレーパスポートにより、正式な任務書類を取得したグループは、11月5日に始まるフェスティバルを待たずに4日前の11月1日にハンガリーへ向かった。11月10日にグループメンバーのうち11人はトルコに戻らずハンガリーで難民申請をした。残りのグループメンバー、イベント会社社長Y.K.を含む5人はトルコへ戻った。
■PKKとの関係を調査
青少年スポーツ省は、この事態の後、トルコ民族舞踊連盟とグループの出国を支援した協会に関する捜査を始めた。監査官らは、協会長E.T.と協会の設立メンバーであるH.B.も含む多くの人々の意見を聴取した。省は、検察官に刑事告訴もした。アンカラ検察局も調査を始めた。アンカラ警察インテリジェンス及びテロ対策課も、グループのすべての人々の情報を調査する中、メンバーのテロ組織とのつながりも調査されている。難民申請をしている11人の、テロ組織PKK(クルディスタン労働者党; 非合法)とのつながりが考察されている。都市の子供・若者民族舞踊団体青少年スポーツクラブ協会が2017年1月に正式に設立されたことが明らかになった。協会本部は、イスキットラール産業地区の中にある保険会社として示された。活動を保険会社の本部で行っている協会は、2017年7月にボスニア・ヘルツェゴヴィナで行われたイベントに行き、グループ全員が戻ってきたことも記録されていた。
一方でハンガリー移民・難民オフィスからの書面による発表では、「グループメンバーはハンガリーで難民申請をしていない」と述べられた。
■前科はなかった
都市の子供・若者民族舞踊団体青少年スポーツクラブ協会の設立メンバーH.B.は、「イベント会社社長である我々の友人はハンガリーのフェスティバルにグループを連れていきたいと言った。我々もそれを支援した。グループの皆は犯罪歴証明書を持参し、調査でどのような犯罪歴もなかった。これを受けて、資格も発行した。我々は組織とのつながりがあるとは考えていない。出国に関して障害となるような状況はなかった」と述べた。
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( 翻訳者:内山千尋 )
( 記事ID:43907 )