国会を実質1月9日まで休みとする公正発展党(AKP)の決議について投票した議員は、定足数である184人よりも少なかった。議論は、休暇決議の撤回案まで出る大混乱に陥った。
予算の最終審議のため演壇に立ったトルコ大議会のイスマイル・カフラマン議長の進行する審議で、AKPの休暇決議に関する集団提案が投票にかけられ、AKPは賛成、CHP(共和人民党)とHDP(人民民主党)は反対、MHP(民族主義者行動党)は投票を棄権した。カフラマン氏は最初投票の結果を「可決された」と宣言したが、CHPとHDPから、反対票の方が多いとして抗議された。
■1人は62、もう1人は64と数えた
カフラマン氏はこれを受けて2度目の投票を行わせ、2人の議会書記の手伝いも得て、投票された賛成票と反対票を数えさせた。この投票で2人の書記のうち1人は反対62、もう一人は64、賛成票については、前者は81、後者は82と数えた。これによりカフラマンは再度、提案は可決されたと発表した、
■憲法に反する
CHP会派副代表のオズギュル・オゼル氏は、カフラマン議長の発表した賛成と反対の票数は、議会成立に十分な数を満たしていないと述べ、「こういう形で決定することはできない。これは違憲だ」と言った。カフラマン議長は、定足数を満たしたから議会を開いたのであり、投票結果には何も問題がないと述べた。また、AKP会派副代表のムスタファ・エリタシュ氏も、投票の実施で手続きは完了していること、ただし要求があれば、4つの会派副代表が署名する新たな諮問委員会の決定により、決議事項の中から休暇の決定を撤回できると述べた。
カフラマン議長は、この問題を解決するため会派副代表らを部屋に呼んだ。
議会の休暇入りの可否をめぐる論争を終わらせるこの話し合いは現在も続いている。
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( 翻訳者:佐藤彩乃 )
( 記事ID:44015 )