軍で発生した食中毒事件と最終的に海軍で発生した馬肉スキャンダルの後、防衛省は対策を講じた。省は、2018年の軍の食料購入に関する抜本的な決定を下した。決定に従って、全国の軍の食料は、もはや公的機関と公的機関の性質を持つ組織によって提供されることになった。最も危険な可能性の高い食肉製品について指定された組織は、牛肉・牛乳協会である。新年度から例外なく、もはやすべての食肉と乳製品はこの協会から買うことになる。
■馬肉スキャンダル
軍で発生した食中毒事件に続いて、最終的に海軍に関してプナルサン建設・運送・産業株式会社と交わされた契約の中で、2015年に購入された焼き肉の缶詰が4050Kgの馬肉であったことが明らかになった。これについて説明を行った防衛大臣ヌレッティン・ジャニクリは、内容物に馬肉が含まれていたことが判明した缶詰が全く消費されず、提供前に破棄されたと述べた。
■返金
スキャンダルの発生を受けて、エルズルム県仕度地域局により、軍に馬肉を提供しようとしたプナルシャンという名の会社との契約は破棄され、入札参加禁止となった。さらに、詐欺と入札に混乱をもたらしたという理由でギュルジュク共和国検察に訴えを起こされた会社から缶詰の代金に関し返金手続きが始まった。
■ロタ食品に1年の指名停止
他方、入札参加停止も財務省によって決定された。財務省は、マニサで2016年に1000人以上の軍関係者の食中毒の原因となったロタ食品に対しても、食中毒を理由に入札参加停止との決定を下した。この停止は、官報で発表される日付で有効となる。
■軍の食料は公共機関から
事件の発生を受けて、防衛省は行動に移った。2018年から軍の食料に関するすべての供給は、需要に対応できる生産条件、基準、技術を高水準で保持している公共機関とそれに準ずる機関によって行われる。
■軍の全ての肉は牛肉・牛乳協会から
決定に従い、一部の食品グループに関し、購入を行う機関の名前も明らかにされた。最も危険性の高いグループとして知られる食肉と肉製品について、軍の全ての需要を牛肉・牛乳協会で賄うことになった。協会は、アダナ、アール、ビンギョル、ディヤルバクル、デニズリ、エルズルム、エルジャンジャン、 サカルヤ、スィンジャン、スィヴァス、ヴァン、ヨズガト、イスタンブルに牛肉と鶏肉加工施設群と冷蔵できる倉庫を所有している。
■年間牛肉消費量4万トン
トルコ軍の年間牛肉消費量は、約4万トンであると知られている。これは130万トンの赤身の肉消費の3%にあたる。牛肉・牛乳協会は、今後、軍の肉の需要のために20万頭分を確保すると伝えた。
■オリーブは、マルマラ・ビルリキ、お茶はチャイクルから購入予定である
決定に従い、軍の食肉と食肉製品の需要のほかに穀類と豆類の需要の全ては、農業信用組合が対応することになる。軍のオリーブオイル、オリーブ、乾燥イチジクは、マルマラ・ビルリキとタリシュから、ヒマワリ油はトラキヤ・ビルリキから、お茶はチャイクルから購入することになる。
■香辛料は服役者達から
軍の必需品リストにある香辛料の購入元はというと、注意を引く。トルコ全軍の香辛料の需要は、刑務所の作業場により賄われている。カフラマンマラシュのテュルクオール郡にある刑務施設もこの需要に対応する刑務所の一つである。服役者たちによって、22ドニュム(1ドニュムは約920㎡)の土地で一日当たり1トンのカフラマンマラシュの有名な「マラシュ唐辛子」が生産されている。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:44025 )