エジプト:現代アートとイスラーム芸術の混合
■ カイロでイスラーム美術と現代アートを結ぶ展覧会
【カイロ:アムルー・ハーン】
三角形型のホールの壁を芸術的なパネルが埋め尽くし、ホールの空いたスペースを大小の異なるテーブルが占めた。テーブルの上にはモニュメントや彫刻が置かれ、少し上から当てられる光が展示品に自らを語らせるような壮麗さを与えた。
視覚芸術家のマフムード・マレイー氏とターミル・ラガブ氏は、自身のパネルや彫刻といった作品を通じ、現代アートとイスラーム美術の融合を可能にした。彼らのパネルや彫刻は最近、インターコンチネンタルホテル・カイロの芸術ホールで展示された。
マレイー氏が描いたパネルは、ムイッズ通りで得られる固有の精神を維持した上での視覚芸術のもつ伝統様式からの解放を表現した。(ムイッズ通りは最も有名なカイロの通りの一つ。イスラーム建築士ジャウハル・シィッキリーが第4代カリフ・ムイッズから命を受けて建設した。世界文化遺産に登録されている。)またパネルは、イスラーム芸術に立ち返らせるような手法でその精神に現代アートを取り入れている。
マレイー氏の作品における固有性と現代の混合は、カイロ・アズハル大学芸術教育学部での専攻分野に求められる。つまり彼は芸術作品の大部分で、現代と融合したイスラーム芸術の手法を取っているのだ。しかし彼は新しいビジョンの下、芸術的に異なる型の作品を出展している。
(後略)
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( 翻訳者:加納真理佳 )
( 記事ID:44079 )