■国内最大の教会でのクリスマスミサ
【カイロ:本紙】
エジプトの正教徒が今日、クリスマスを祝う。昨晩、アレクサンドリア教皇、聖マルコ大主教管区総主教であるタワドロス2世がミサの司式を務めた。ミサは新行政都市にあるエジプト、そして中東最大級のキリスト降誕大聖堂で行われた。
昨日の朝、ミサの準備が急いで進められた。アブドゥル・ファッターフ・シーシー大統領とその他高官が新しい教会のミサに出席する予定だ。この教会は昨日、部分的に解放された。50年にわたりミサの夜を歴史的に受け入れてきたカイロのアッバーシィーヤ地区にあるマルコス聖堂の代わりだ。新しい教会の建設は完了していないが、軍はミサが行われるために12000人が展開する区域を用意した。キリスト降誕大聖堂は、総主教の住まいを含むアッバーシィーヤ大聖堂の建設50周年に合わせて開かれた。アッバースィーヤの大聖堂では、新たな建築が現在進められている。シーシー大統領は故ガマール・アブドゥル・ナーセル大統領がアッバシーヤ大聖堂の建設を命じたこと、また同氏が最初の寄付者だったことに倣った。シーシー大統領は一年前、最初の寄付者となり、エジプトで最も大きい教会の建設を命じたのだ。そしてエジプト大統領は、先人たちが辿らなかった道だと知りながらクリスマスのミサに毎年参加している。
タワドロス総主教は昨日、メッセージ映像の中で、祝いの日に際して全てのエジプト人に祝福の意を示した。そこで「この祝いの日において、私たちの喜びは増している。私たちはエジプトの地に立ち、アブドゥル・ファッターハ・シーシー大統領とともに新行政都市で中東最大の教会を開くことができた」と述べた。さらに総主教は、シーシー大統領が昨年、大きな教会とモスクを行政都市に建て、新しい大聖堂でクリスマスのミサを行うという約束を果たしたことを称賛した。
新都市では大聖堂とその周囲の安全確保のために警戒態勢が敷かれた。大聖堂に向かう全ての道に屯所が置かれ、屯所が設置された全ての地点で集中的に部隊が配置されたことが 確認された。そしてクリスマスのミサが祝われ、またエジプト最大の大聖堂が開かれた。一方、国家は2017年中にキリスト教徒が攻撃を受けたこと、また教会や礼拝所で数十名が殺害されたことを乗り越えようとしている。先月、ダーイシュに参加するテロリストが、首都南部ヘルワーンにある教会を襲撃しようとしたのが最後の攻撃だ。この攻撃で警察官1名、やキリスト教徒6名が死亡した。
( 翻訳者:本間梨紗子 )
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