ヨルダン:運輸大臣が突然の辞任、政府によるパン値上げ決定の翌日
2018年01月18日付 al-Hayat 紙
ハーニー・ムルキー・ヨルダン・ハシェミット王国首相兼国防大臣
■ヨルダン運輸大臣、突然の辞任
【アンマン:本紙】
アンマンで昨日(17日)、ヨルダンのジャミール・ムジャーヒド運輸大臣の辞表が受理されたことが発表された。後任には、ワリード・マスリー地方自治大臣が就任する。同大臣は、アブドゥッラー2世国王の御前で服務の宣誓を行った後、地方自治相と運輸相を兼任することとなる。
辞任した運輸大臣は電話での取材に一切応じなかったが、同大臣の側近らは本紙に対し、「大臣は自発的に辞表を提出した」と述べた。
ハーニー・ムルキー内閣における5度目の閣僚交代は、パンをはじめとする生活必需品・サービスの値上げに関する一連の決定を政府が下した翌日に起きた。これらの決定は、低中所得階級にとってダメージとなる。しかし、政府情報筋は、今回の辞任と「不人気な」一連の決定に対する閣僚らの複数の立場との間の繋がりを否定した。なお、政府はこれらの決定を「改革志向の」ものであると言い続けている。
また、今回の閣僚交代は、アンマンの政界各所で、ムルキー首相が主要省庁の閣僚を含めた規模の大きい内閣改造を行おうとしていると囁かれていた中で行われた。しかし、ヨルダンの分析家らは今回の閣僚1名の交代について、この措置はムルキー内閣解散の日が迫っていることを映し出しており、特に、同内閣の最近の経済政策に対する民衆の拒絶や、この政策に対する国民からの起こり得る反応を鑑みれば、内閣解散の日は近いだろうと見ている。SNSでは、ヨルダン王国内の複数の県で内閣解散を要求するスローガンを掲げた抗議者数十名が、街頭に繰り出している様子を写した動画が複数上げられた。
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( 翻訳者:北本芳明 )
( 記事ID:44187 )