再開発抵抗の歴史「タルラバシュの戦い」展
2018年01月19日付 Cumhuriyet 紙
トルコ・エンジニア・建築家商工会議所(TMMOB)が行う活動を含む「タルラバシュ:ある街の戦い」展が開催された。
TMMOBは、破壊に対する1985年からこれまでに行った活動を書籍、映画、展覧会の形で発表した。1月18日に開催され、タルラバシュにおける活動を説明するパネルにミュジェラ・ヤプジュ氏、アスマン・チュルキュン氏、ゼイネプ・アフンバイ氏、ユジェル・ギュルセル氏、ジャン・アタライ氏、エルダル・アイベキ氏が参加した。
TMMOBイスタンブル支部環境への影響評価(ÇED)コンサルタント機関の秘書であるミュジェラ・ヤプジュ氏は「タルラバシュはグローバル化するイスタンブルで最初に掘削が行われた地域である。ここから読み取れる教訓と経験が未来に光をもたらすだろうと願っている。非常に絶望的な環境で、この戦いから得られる教訓は、この暗い状況を免れるのに我々の助けとなるでしょう」と話した。
商工会議所の弁護士であるジャン・アタライ氏はというと、「タルラバシュのプロジェクトと言われる不名誉は取り消された。素晴らしい取り消し決定について言及しているのではない。今も11年間根本的な調査は行われなかった」と述べた。
■タルラバシュの書籍と映画が公表された
「タルラバシュ:ある街の闘い」という名の書籍は、支部の管理機関メンバーであるハンデ・アカルジャ氏と新聞記者のルファト・ドアン氏により刊行された。アカルジャ氏は、2月3日まで開かれる展覧会と書籍に関して以下の情報を共有した。
「商工会議所はアーカイブをデジタル化し、街の戦いを文書化するためにこの仕事に取り組んだ。タルラバシュにおける戦いは非常に昔から続いている。タルラバ シュでの活動が成功するのはとても簡単なことではない。文化遺産とそこで暮らす人々が考慮されずに行われた活動もある。だが、他の種類のことは可能である。それにもかかわらず、行われていない。商工会議所は『すべてにいいえ』と言わない。この展示会を、我々がどうして、何にいけないと言ったかを示すために行った。さらに、我々のアーカイブとタルラバシュがなぜ重要であるかについてのガイドブックがある。タルラバシュがなぜ保護が必要な場所であるかを説明している。書籍の作業を行う際に我々が得た文書は、我々を非常に驚かせるほどのものだったので、これを展示会と合わせたいと望んだ。展示会を行う際に一本の映画となった。現場で我々が行った調査を映画化したのだ。」
■タルラバシュはイスタンブルのすべての例を提供している
ミーマール・スィナン芸術大学社会学部講師であるシュクリュ・アスラン准教授は以下のように述べた。
「タルラバシュは、イスタンブルに関して行われた議論全ての例を見ることができる場所である。移民、都市改革、開発、歴史的な町、人口統計など…。地域の人口統計的構造は、大部分がムスリムでない人々の集合から成り立っていたが、今日彼らの痕跡は非常に僅かしか残っていないようだ。タルラバシュがもっとも注意を引く特徴はこれであると言える。」
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( 翻訳者:前口翠里 )
( 記事ID:44193 )