エジプト:学校における体罰問題
2018年01月18日付 al-Hayat 紙

■エジプトの学校に棒・・・打ち、打たれ、住民たちは合意

【カイロ:アミーナ・ハイリー】

その光景は訪問者には不毛に映った。校長は学校の廊下を自信満々に歩く。校長は「あなたたち自身を尊重しなさい、さもないと・・・」と叫びながら、この教室のドアを開ける。脅迫じみた表現に続いて、しなる棒を一打、地面に打ち付けた。まるで馬を走らようと急き立てているかのようだ。それから校長は生徒たちを背後から驚かす。自分の前を走るよう、棒に当たるのを怖がる生徒を棒で駆り立てた「独創的な教育方法」に関するワークショップのために来た訪問者を前に、校長がこうした行動を取ったことは驚くべきことだ。また不気味で異常である。

中学校における棒を用いた校長の「独創性」は、個人的なものでも、例外的な状況でもない。むしろ多くの公立学校、特に男子校の規則となっている。ほとんどの教員がチョークや本、棒を持っている。

多様な教育分野出身のトレーナーである訪問者らは諦めかけた。教育事に携わる者が教育上「独創的」な用具として棒を手に取る傍ら、一体どんな独創性に触れろというのか?!この状況の重大性を考慮して、一人の外国人トレーナーが休憩中、棒を持つ男性教師に、この道具とその使い方の秘密、また棒の目的を意識していないように見えると尋ねた。するとその教師は自信をもってまた誇らしげに「この棒は抵抗する者のためだ。」と答えた。そして教育的な棒の文化について説明した。彼が話すには、「美しい時代の知識人はこの文化を母体に生まれた。この文化は各世代の祖国の子供たちという宝を教育し、しつけ、卒業させてきた。私も棒で教育を受けた一人だ。」

(後略)

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( 翻訳者:宮下香純 )
( 記事ID:44195 )