アダナで、シリア人2人の車で押収され、水につけたら、鹿に乗り手に矢を持つ女性の像が表れたモザイク版は、値がつかないほど貴重なものである。
アダナ警察局密輸組織犯罪取締局の職員らは、サルチャム郡インジリキ駐車場に来た車両を怪しんだ。2人のシリア人が乗車していた車内で行われた捜査で、長さ117㎝・幅87㎝の一枚のモザイク版が回収された。
警察はそのシリア人たちを取り押さえた一方、その作品が本物か偽物なのかを確かめるために博物館局に送った。考古学者たちは、その発見場所に驚きつつ、布の上に描かれたと思われるこの作品は破壊されていると調査の上判断した。しかし、作品を保護し、水につけてみると、驚くべき姿が浮かび上がった。作品に関して報告された情報は以下の通りだ。
『作品には色とりどりのガラスモザイク(小さなモザイク石)が使われている。作品の背部には枠線がボーデュアで縁取られている。ボーデュアによる枠線の真ん中に一匹の鹿の形と、その前に右側に軽くもたれ掛かった形で止まり、右足は左足の上に曲げられ、左の手に矢を持つ女性の形が描かれたモザイク作品だ。』
これにより、作品が第2,863号『保護を必要とする不動の文化財』の特質があると伝えられた。警察局での聴取後、裁判所に送られた2人のシリア人は、司法監視の条件の下、解放された。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:川田知果 )
( 記事ID:44263 )