レバノン:トルコがハリーリー氏の要求に応じ、サイダーにおける爆発の指名手配犯を逮捕
【ベイルート:本紙】
国内治安部隊に属する「情報局」は、1月14日のサイダーにおけるハマースのムハンマド・ウマル・ハムダーン幹部の暗殺未遂の詳細を突き止めた。この治安上の成功は、レバノンのサアド・ハリーリー首相をトルコの指導部との接触へと駆り立てた。ハリーリー首相は、暗殺作戦の首謀者2人のうち、作戦を実行した直後にトルコへ逃亡した1人をレバノンへ引き渡すようトルコに協力を求めている。
本紙がハリーリー首相筋から得た情報によると、暗殺未遂の首謀者の1人の引き渡し要求は、トルコ指導部からの回答を得た。トルコの諜報機関の一つは、1月19日の夜に同容疑者の逮捕に成功したと言われている。
首相府筋は、首謀者の逮捕の報道を確認した。首謀者はシューフ郡ハッルーブ地域のシュヒーム町出身であるが、ベイルートに在住していて、頻繁に同町には戻っていないという。同筋によると、2人目の暗殺未遂の首謀者がトリポリ市出身でオランダ国内にいることを確認するため、ベイルートとアムステルダムの間で最高レベルの接触が行われている。
同筋は、現在トルコから最初の首謀者の返還要求の用意をしていると明らかにした。特に、ベイルートとアンカラは、両国間で指名手配犯の交換を規定した覚書に署名している。今回の指名手配犯は、テロ行為を実行したことに加え、イスラエルの諜報機関「モサド」との関連で嫌疑がかけられている。同人ともう1人の首謀者は、イスラエルの諜報機関の利益のためハムダーン氏の暗殺を実行しようとした。
「情報局」は、数日間で暗殺未遂実行犯の身元判明に関する詳細に辿り着き、2人の首謀者の身元を特定することができた方法に関しては明らかにしていないが、この作戦に参加したと思われる3人目の実行犯を追跡している。首相府筋は本紙に対し、同局はテロに分類される犯罪者の追跡捜査において高度な専門性と職業性を有している」と強調した。
(後略)
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( 翻訳者:片居木周平 )
( 記事ID:44279 )