パレスチナ:イスラエル当局によるパレスチナ人児童の強制移動犯罪(1)
2018年02月02日付 al-Hayat 紙


■ガーダのストーリー、パレスチナ人の前にイスラエル人に衝撃を与える(1)

【ガザ:ファトヒー・サッバーフ】

2週間ほど前、厳密に言えば今年1月23日火曜日未明の5時頃、イスラエル人女性警察官は、占領地エルサレムにある刑務所の独房で眠っていた少女ガーダ・イブラーヒーム(14歳)を起こし、白色の小型バスまで少女を「引きずっていった」。その後、運転手はイスラエルのカランディア軍事検問所に向けて出発した。この検問所はエルサレムを分離し、ヨルダン川西岸地区にある周辺のパレスチナ地域からエルサレムを隔離している。

バスは3時間ほどで停まり、警察官たちは少女に、ガザ地区まで彼女を輸送すると伝えた。バスは朝10時頃、バイト・ハーヌーン検問所、別名「エレズ」検問所に到着した。警察官たちは、パニック状態の少女を、その検問所にいたイスラエル兵士たちに引き渡し、今度は兵士たちが少女にガザ地区に入るよう命じた。

少女は自分が何をしているのか、どこへ向かっているのか分からなかった。少女は以前にガザの地へ足を踏み入れたことがなく、そこに知る者はいなかった。パレスチナ国家治安部隊隊員の一人は少女の到着に驚き、少女は検問所の職員たちに自身に何が起きたのか伝えた。機転を利かせた職員が少女を彼の自宅に連れていき、少女は彼の家族のもとに泊まった。そして翌日、少女の叔父が来て、彼の自宅まで彼女に付き添った。


(2)に続く

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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:44297 )