タイイプ・エルドアン大統領はトルコで暮らすおよそ350万人のシリア人のために実現される新しいプロジェクトを国会議員に対する非公開の集会で明らかにした。
会議である議員が、過日コンテナの仮設住宅へ行ったとし、冬の訪れとともにコンテナ住宅がシリア難民にとって十分ではないと述べた。
■ 「トルコ領域内で暮らす」
議員が、シリア難民のために官営住宅の建設を提案したことについてエルドアン大統領は「私たちは、官営住宅建設を超えたプロジェクトを計画している」と言った。
この地域で安全地帯を創設することの重要性を強調したエルドアン大統領は、プロジェクトについて「安全地帯がつくられれば、もはやテントの町を建設する必要はなくなる。トルコ国内と国境線の外側(=シリア側)にしっかりした住宅を建設する。この地域で暮らすシリア人たちを我々が新たに創った住宅へ移住させる。ついに家を持って暮らすようになるのだ」という言葉を用いて説明した。
エルドアン大統領はこのプロジェクトによって、350万のシリア難民が、一刻も早く自分たちの土地で暮らすためのステップを踏み出したことになると言った。
欧州連合と交わした合意に言及したエルドアン大統領は、ヨーロッパが難民に関連してトルコに与えていた援助の約束を反故にしたと述べた。エルドアン大統領は「しかし、何があってもトルコは援助を続けていく」と述べた。
AFADの1月29日付の最新データによると、トルコの10の県に建設された21のテントやコンテナの仮設住宅街では、およそ24万人のシリア人が避難していて、トルコ全体では3466263人のシリア人がいる。
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( 翻訳者:木村寛太 )
( 記事ID:44302 )