パレスチナ:イスラエル当局によるパレスチナ人児童の強制移動犯罪(3)
2018年02月02日付 al-Hayat 紙


■ガーダのストーリー、パレスチナ人の前にイスラエル人に衝撃を与える(3)

【ガザ:ファトヒー・サッバーフ】

ガーダの叔父のカマル・イブラーヒーム氏は本紙に対し、彼の兄弟でガーダの父親のラーミー氏から連絡を受けたこと、そこでラーミー氏が彼に、イスラエル当局がガーダを「エレズ」検問所に強制移動させたと伝えたことを述べた。また、イブラーヒーム氏は昨日夕方、「ガーダは今ラーム町に向かっている途中だ」と確認した。

「ミーザーン」(人権)センターは、「イスラエルは、占領地パレスチナの児童の権利を組織的に侵害し続けている。とりわけ、児童を恣意的に拘束、勾留している。また、強制移動政策と、児童の両親からの引き離しを続けている。そして、力ずくかつ強制的に児童を彼らの居住地から遠いところに移動させている。少女ガーダに起きたことはその一例だ」と非難した。

また、同センターのフィールド調査調整官のヤーミン・マドフーン氏は、両親に知らせないままガーダをガザ地区に移動したことは、「強制移動犯罪のうちの新たな犯罪の一つ」であるとした。同氏は本紙に対し、「イスラエル当局が行ったことは、児童の権利に関する条約への重大な違反である。同条約は第9条と第10条の第1項で、国家には全ての児童を、その家族に統合することを保障するために全ての措置を講じる義務があると明記している」と述べた。また、「強制移動措置は、パレスチナ市民に対し組織的に行われている。この措置は、ジュネーブ四条約、とりわけ同条約の第49条への重大な違反の一つを成している。さらにこの措置は、児童の父母が刑務所に拘束されている場合、児童をその父母と統合するよう努めなければならないと強調する同条約の精神に違反している」と強調した。

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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:44305 )